北陸駅巡り23夏-富山黒部編(35) 富山地方鉄道本線 上市駅 ~最後の?現役スイッチバック駅~
西魚津駅から電鉄富山行きに乗車しました。
時刻は17時を既に回っており車内は学生で賑やか。特に西滑川駅での多くの乗車がありました。列車はその西滑川駅辺りからあいの風とやま鉄道との並走を終えて、内陸側に進路を変えます。

北陸新幹線を潜ったりしつつ南下し、列車は上市駅に到着しました。
1番線着。ここで下車しましょう。
上市駅は富山県中新川郡上市町若杉にある富山地方鉄道本線の中間駅。この日最後の訪問駅です。
この駅の特徴は駅名標の次駅表示を見てもわかりますが、「折り返し型」のスイッチバック構造である点です。
線路が上市町の市街地の西側に突き当たるような形で駅があり、元々は上市口駅という名で開業したそうです。かつてはそこから更に市街地方面に線路が伸びていて、市街地側に元々の上市駅があったらしいです。ということは構造的にはスイッチバック駅というより分岐駅だったようですね。
その後、なぜか当駅~上市駅間が廃止されてスイッチバック構造に・・・。同時に現駅名に改称されています。1943(昭和18)年11月のことだそうです。
ちなみにこの駅で全国の現役スイッチバック駅は全て訪問できました(できたはず・・・)。
訪問したスイッチバック駅一覧→→「スイッチバック駅」タグ(現役でないのも含まれてます)
駅構造については・・・Wikipediaから構内配線略図を拝借させていただきます↓
左(西)が電鉄富山方面、左上が宇奈月温泉方面。駅構造は頭端式ホームの2面3線で南から2,1,3番の順。駅舎や改札口は線路終端の東側にある典型的な"終着駅型"の構造です。
のりばの内訳は2番が宇奈月温泉方面列車、1,3番が電鉄富山方面列車、うち3番は当駅始発列車、と使い分けているようです。
それでは駅の様子。まず1,3番ホーム。左の1番にはここまで乗車してきた電鉄富山行きが停車中。この後すぐに出発していきました。3番は当駅始発の次発電鉄富山行き。
西側から見た様子。線路は左(北)から3,1,2番の順。奥に駅ビルが横たわっています。
振り返って西側の様子。線路好きとしては上市駅で一番撮りたかった図です(微)
当駅でスイッチバックして電鉄富山方面に出発していく列車。西日に向かっていきます。
配線図の通りで、線路はシーサスの先で両方面に別れています。電鉄富山方から真っすぐ入線すると2番。宇奈月温泉方から真っすぐ入線すると1番で、手前右に分岐して入線すると3番になります。3番の折返しの先には保線車両が留置されています。シーサスの4つのポイントに散水が行われていますが、スプリングポイントではないようです?
2つ上画像の一番左手前に分岐する線路も留置線になっており、保線車両が留置されていました。
一番奥です。その手前の2番ホームは島式に近い形になってます。
お約束の線路終端の様子。左が3番線、右が1,2番線です。1,2番線の終端の奥に改札口があります。
改札口側から見た様子。左(南)が2番線、右が1番線でその右奥に少し短い3番線が見えます。
のりば案内板でもわかるように、ホーム毎に行先を分けた形になってます。
そして改札口の様子。立派な改札口で窓口も開いてました。終日駅員配置の直営駅だそうです。
この手前、駅ビル内のコンコースはかな~り広々としていました。
「総面積は5,038㎡(ボウリング場を除く)。駅ビル内にはかつてはスーパーや衣料品店のほか20店舗、食堂街、遊戯施設などが入居していたが、1991年の核テナントの閉店を経て、現在はアルプス農業協同組合の事務所と数軒のテナントに留まる。」
といった状況なので、広さが余計寂しさを感じさせました・・・。しかし、ボウリング場があるんですかね?
駅舎全景。鉄骨鉄筋2階建(一部3階建)の年季の入った駅ビルは、1972(昭和47)年11月の竣工。
正面出入口の様子。東向きです。JAが目立ってますね。
それでは富山に帰りましょう。
乗車するのは最初から3番にいた当駅始発の電鉄富山行き。
乗車車両は2連先頭モハ17487。東急車ですね。1番に電鉄黒部行きが到着後に出発となりました。
前面展望します。このまま真っすぐ進むと宇奈月温泉方面ですが・・・
シーサスを左に入って・・・
電鉄富山方面に向かいます。西日が眩しいです。
・・・などがあって18:25に終点の電鉄富山駅に到着しました。2番線の到着。
あとは宿に直行。近くにあった食堂で刺身定食をいただいてこの日は終了となりました。
