北陸駅巡り23夏-富山黒部編(29) 富山地方鉄道本線 愛本駅 ~変電所に隣接した駅で、今度はテレビカーに乗車~
浦山駅から下り列車に乗車。3駅戻って愛本駅で下車します。
駅構造は単式ホーム1面1線。駅舎は電鉄富山方にあります。
こちらは宇奈月温泉方面。東急車を見送ります。右(西)側は森。
宇奈月温泉方から見た様子。かつては相対式2面2線の構造だったそうです。架線柱の幅がそれを物語っています。かつてのホームは草むらに隠れて見えませんが、雰囲気はわかります。
一方の右(東)側には変電所が隣接しており、物々しい雰囲気です。「新愛本変電所」。駅の開業は1923(大正12)年11月のことだそうですが、この変電所への資材運搬のために開設されたのだそうです。
ホーム上には幅ぎりぎりに待合室が置かれています。その奥には駅舎への出入口が見えます。
駅舎側から見た様子。
振り返って電鉄富山方面。この先の森を抜けると田畑の広がるエリアに出ます。
駅舎正面の様子。上から見ると正方形のコンパクトな木造建築です。開業時からのものだとすると大正築となりますね。屋根の形状が複雑で面白いです。
駅舎は行き止まり道路の終点にあります。線路はどん詰まりの先に横たわっています。
そこには小さな踏切がありますが、通行禁止のようですね。かつての構内踏切ではないかと思います。
ただ、踏切の奥の木々の中に「愛本夢の里遊歩道」という案内板がポツンと見えました。この先にある内山砦跡への遊歩道が整備されたいたようです。今は行けないのかな・・・?
駅前に入口があるのに行けない遊歩道で思い出した駅が・・・→→近鉄大阪線の西青山駅
踏切側から見た駅構内。ここからだとホーム跡が辛うじて見えます。
そして反対側にはすぐ隣に変電所の入口があります。
駅舎内の様子。正面が窓口だと思いますが、1994(平成6)年4月に無人化されたそうです。
手前には長椅子2本。ここでお弁当を開きますが、トイレや自販機がなかったのが残念でした><
滞在30分ほど。間もなく上り列車がやってきますのでホームに上がります。
やってきたのは鳩マークの京阪車でした。西武→東急→京阪と乗り継ぎです。
乗車車両は2連先頭のモハ10034。10030形のモハ10034は元京阪3000系の"3518"だった車両だそうです。いわゆる「テレビカー」です。車両は1973(昭和48)年製。1990(平成2)年に譲渡されたということは、地鉄時代の方がずっと長いことになりますね。
京阪時代の塗装や鳩マークは2012年ごろに復活したものだそうです。側面には「テレビカー」という文字も施されていることは後ほど知りました^^; 改めて画像を見返してみると確かにありますね。また、情報によると実際に車内にテレビが設置されたそうですが、まだあったのかな・・・記憶が><
