北陸駅巡り23夏-富山黒部編(27) 黒部峡谷鉄道本線 欅平駅 ~トロッコの終着駅~
鐘釣駅から欅平行きのトロッコに乗車しました。
トロッコは黒部川の西側を上流に向けて登っていきます。
次の駅は小屋平駅。関西電力専用駅のひとつで、小屋平ダムへのアクセス駅になると思います。
駅構造は島式ホーム1面2線。上り列車を待たせてこの駅は通過しました。
そして、ついに終点の欅平駅に到着しました。
欅平駅は富山県黒部市宇奈月温泉にある黒部峡谷鉄道本線の終点。トロッコの終着駅です。
読みは「けやきだいら」。標高は599m。起点の宇奈月駅からは+375mとなります。
駅構造は単式ホーム1面1線とシンプルですが、厳しいロケーションにも関わらず、長いホームを有しています。2本の長編成が収まるほどの非常に長いホームが黒部川の谷間に沿うように伸びています。
今回の列車はそのホームの一番奥に停車しました。
こちらは南側の駅の最奥。側線や機回し線が何本か先まで伸びています。
線路は2本あってシーサスの先でトンネルに入っていきます。
右の機関車は到着後に切り離されたもので、一旦トンネル内に引き上げました。左の機関車は異なるタイプのようですがよく確認できず。線路に車止めのようなものがあるので、こちらには出てこないようです。
左側の機関車はもしかするとこの先に向かう車両を牽引するものなのかもしれません。
というのも、この先には関西電力黒部専用鉄道という専用鉄道が続いています。線路は黒部川沿いに仙人谷ダムや黒部川第四発電所のほうまで伸びているそうです。関係者以外は乗車できない専用鉄道ですが、特別な見学会ツアーがあって当選した応募者が体験乗車できるそうです。
そしてなんと、「黒部宇奈月キャニオンルート」として一般開放されるという発表がありました。開始日は2024年6月30日の予定。くろよんの先はインクラインや黒部トンネルのバスで黒部ダムまでを繋ぎ、アルペンルートに接続するそうですね~。これはまた訪問しなければなりません~(微
すると、右側の重連機関車が動き出しました。シーサスを抜けて機回し線に入ります。
では移動します。改札口は宇奈月方にあるのでホーム端から端まで歩きます・・・。
乗車してきた編成の宇奈月方までやってきました。ホームの中ほどです。
先ほど見かけた重連機関車が機回し線に停車していました。
振り返って宇奈月方面。ホームはまだまだ続きます。奥にはもう一編成が停車中。機回し線はその手前で合流しているため、もう一編成が停車中の状態でも機回しが可能な配線になっています。
機関車が動き出しました。こちらに入線して向きを変え、連結作業が行われて機回し完了。
この後、宇奈月行きとなってまた出発するのでしょう。
さて、改札口に向かいます。もう一編成分ホームを移動します・・・。
ホームの宇奈月寄りまで移動して、振り返ってみると・・・
左(東)側は谷になっています。黒部川がこの谷底に流れています。
こちらは宇奈月方。こちらにも側線が分岐しており、ごみ箱のような(失礼)貨車が留置されていました。
「峡谷美人」と記されています。何なんかな?? 後で調べてみたらまさにゴミ運搬車だそうです^^;
改札口です。改札口はホームの宇奈月方に直結しています。もちろん有人駅で列車別改札だったかと思います。
改札を抜けると売店や立ち食いそば屋などのある賑やかなコンコースがあって、そこを抜けると・・・
出入口に出てきます。駅の北西側にあります。
建物の2階には食堂がありました。ここで山菜うどんをサラッといただきます🍴
屋上の展望台にも上がれます。こちらは東方面。地図を見た限り、一般客が駅からアクセスできるのはあの橋の先にある名剣温泉や祖母谷温泉辺りまでと思われます。ちなみに読みは「ばばだに」。
黒部川を渡る「奥鐘橋」。黒部川は手前を横切っており、奥に見えるのは名はわかりませんが支流のようです。
こちらは南方面。黒部川上流方面になります。
ホームはこちらに伸びています。谷にある白い建物は「黒部川第三発電所」だと思います。
奥に待機している編成のズームアップ。すごいロケーションですね。
宇奈月行きのトロッコが出発していきました。
さいなら~。
さて、折り返します(微) 窓口で帰りのトロッコの座席指定を受けて入場。
復路は13両編成の長編成トロッコ列車でした。11号車のホバ1115に乗車。
帰りは1時間18分かかって宇奈月駅に戻ってきました。
これにて黒部峡谷鉄道の踏破完了です🚋
また訪問できるなら欅平駅の先にも行きたいですね。
