北陸駅巡り23夏-富山黒部編(22) 黒部峡谷鉄道本線 宇奈月駅 ~始発のトロッコ列車に乗車~
富山地方鉄道の宇奈月温泉駅にやってきました。これから黒部峡谷鉄道に乗り継ぎます。
駅前通りを奥に歩いていくと駅が見えてきました。黒部峡谷鉄道の宇奈月駅です。
宇奈月駅は富山県黒部市黒部峡谷口にある黒部峡谷鉄道の駅。黒部峡谷鉄道本線の始点となります。
営業列車は全てトロッコ列車。線路はナローです。
開通は1925(大正14)年6月のことで、当時の日本電力が工事用軌道として開通したそうです。駅は関西電力が旅客営業を開始した1953(昭和28)年11月に開業したそうです。結構古い歴史があるんですね。
ちょっと覗いてみると小型の電気機関車が見えました。車番は"EDV36"と見えます。EDV形という直流電気機関車だそうです。EDV形は34から37の4輌在籍しているそうで、36は2019年製と結構新しい車両のようです。
こちらが駅舎正面。南向きの三角屋根で結構大きな建物。1992(平成4)年4月にリニューアルされたそうです。
駅前は宇奈月温泉駅とは違って広々とした駐車場になっていて、大型バスも乗り入れ可能な様子。片隅には小さなL型の保存車両がありました。黒部専用鉄道電気機関車のEB5。大正15年3月、米ジェフリー社製。黒部川電気記念館の前にあります。
駅舎に入る前に構内を覗いてみました。駅舎裏になります。
駅裏には黒部川が流れており、川の畔にきれいなホテルが建っています。
振り返って南東方面。欅平方面の線路が伸びています。左に見える赤い鉄橋は旧山彦橋というかつての鉄道橋で、現在は遊歩道になっているそうです。更に奥にも赤い鉄橋が見えますが、そちらが新山彦橋という現役鉄道橋です。
それでは窓口できっぷを購入します。
「1日乗り放題きっぷベーシックタイプ」4,000円也。宇奈月~欅平を単純往復すると3,960円ですが、途中下車NGなので、途中でひと駅下車すれば元が取れる計算です。ちなみにJAF会員証を見せると粗品もらえました。
トロッコは全便全車指定制で号車単位での指定を受けることになります。乗り放題きっぷとは別に乗車整理券を受け取って乗車します。普通客車の席は「窓なし自由席」という表現ですね。
駅舎内は売店やレストインなどもあって賑やかでした。
こちらは改札口の様子。窓口は左奥にあります。今回乗車するのは8:17発の始発列車で、団体客も含めた列車待ちの方々で賑わっていました。ちなみに右画像は復路時の様子。
駅舎は橋上にあって、階段を下るとホームに降りられます。
駅構造は島式ホーム1面2線で南(画像右)から1~2番。1番には先ほど見かけたELがいます。
両側、特に北側には側線が多数並んでいます。2番線の外側の様子。奥が欅平方面。
更に進んでいくと、宇奈月温泉駅からも見えた車両基地が広がっています。車両たくさん♪
手前機関車は同じく"EDR26"。左側にはトロッコ車両がずらっと並びます。客車以外にも無蓋車や機関車も含めて予想以上に多くの車両があって圧倒されました。
復路時に撮影したホーム終端での出来事。
機関車の切り離し作業です。車番は"EDR28"。ちなみに左奥に見えるのが地鉄の宇奈月温泉駅です。
さて、これから乗車するのは1番線の始発トロッコ列車。牽引機関車はEDV36と37の重連です。
乗車するのは5号車トロッコ車両の"ボハ1135"でした。1000形の開放型ボギー車でB型と呼ばれる普通客車です。上画像↑の右側に1号車が見えます。
列車は結構長い編成で、後方には3100形という密閉型ボギー車が連結されていました。下画像↓に見える客車です。そちらはR型と呼ばれるリラックス客車で、少し価格が高かったと思います。今回購入したフリーきっぷでは乗車できません。
ロングシートの右側確保(右側に座るのが比較的良さそうに感じました)。こんな感じ↓で覗けます。
8:17、出発です! トロッコは嵯峨野観光鉄道以来の乗車です。
駅名標によると標高は224m。ここから黒部川沿いを登っていきます。
