北陸駅巡り23夏-富山黒部編(16) 富山地方鉄道立山線・上滝線 岩峅寺駅 ~立山線に上滝線が合流するY字構造の駅~
下段駅から立山線下りの岩峅寺行きに乗車。
再び田んぼの中を南に3駅進んで終点の岩峅寺駅に到着しました。2番線の到着です。
岩峅寺駅は富山県中新川郡立山町岩峅寺にある富山地方鉄道の駅。読みは「いわくらじ」。「峅」・・・見慣れない漢字があって難読駅名だと思います。
岩峅寺は富山平野の南東端にあって"立山"への隘路の入口にあります。そんなこともあるのか、この地にできた最初の駅は立山駅を名乗っていたそうです。(そもそも、立山町自体が広いんですね。)
ちなみに平野の南端の隘路の入口は西に越中八尾駅、真ん中に飛騨高山への入口にあたる笹津駅などがあります。
乗り入れ路線は立山線と上滝線の2路線。上滝線は当駅が終点となります。
駅構造は相対式ホーム2面2線と島式ホーム1面2線の計3面4線で東から2,1,3,4番。駅舎は2番ホームの立山方にあります。この駅も寺田駅と同じようにのりば番号が順番に並んでいません。
構内に駅構内図がありましたので、これで確認してみます。
相対式の2,1番に立山線、島式の3,4番に上滝線が発着。各ホーム間は立山方の構内踏切を含めて図でいう「駅通路」で連絡しており、2番ホーム端にある駅舎とも連絡しています。
次は配線図からみた駅の様子。Wikipediaから構内配線略図を拝借させていただきます↓
左上(北)が立山線の寺田方面、右(南)が立山線の立山方面、左下(西)が上滝線の南富山方面です。駅の構内図だとわかりにくかったですが、上滝線が立山線に窮屈に合流しており、寺田駅と同じような"Y字構造の駅"となっています。地鉄の鉄道線の分岐駅はみなこのタイプですね~。
ただ、寺田駅と異なるのは上滝線と立山線を直通する列車は現在運行されていないとのこと。よって、3,4番はどちらも上滝・南富山方面のりばとなります。かつては直通する列車もあったらしいので、4番に発着していたのかもしれませんね。とすると寺田駅とは逆パターンののりば配置となります。あるいは配線図から推察して、3番線が立山方面につながっていたのかもしれません。
立山線の前身は立山鉄道、上滝線の前身は富山県営鉄道、と元は別会社路線。まず立山鉄道が1921(大正10)年3月に立山駅を開業。同年8月に富山県営鉄道が立山駅に隣接して岩峅寺駅を開業。その後、1936(昭和11)年8月に立山駅を廃して、立山線が岩峅寺駅に乗り入れることで現在に近い形になったようです。
航空写真を見ると、立山線の寺田方で線路が不自然にひん曲がっている部分があります。真っすぐ伸ばした延長上には駐車場がありますが、おそらくはその辺りにかつての立山駅があったのではないかと想像します。
それでは駅の様子。まずは立山線の2,1番線。
2番ホーム寺田方からの様子。1番線にレッドアローがやってきました。越中三郷駅で乗車した編成が立山駅を折り返してきたんでしょうね~。
同じく2番ホームから。右奥に見えるのが3番線の上滝線の列車です。
寺田駅と違ってY字の両翼間で相手ののりばがよく見えます。
2番ホーム立山方から。こちらに駅舎や構内踏切への階段があります。
この左手に2,1番を跨ぐ構内踏切があります。対向の1番ホームにも階段がありますが、地鉄特有の小さな建屋(上屋?)があります。そして、構内踏切の延長が3,4番線への連絡通路になります。
構内踏切から1,2番の様子。線路は例のひん曲がりカーブ。
振り返って立山方面。両線の合流地点です。手前から1番が真っすぐ伸びており、左から2番、右から4番の順に合流していきます。見える列車はここまで乗車してきた当駅止まりで、立山方に一旦引き上げてから・・・
1番線に転線して、折返しの電鉄富山行きとなりました。
後ほど立山方にある踏切から見た様子。真っすぐ伸びているのが1番で電鉄富山行きが出発待ち。奥で右に分岐するのが2番。手前で左に分岐する赤錆線路が上滝線で、更に先で左に4番が分岐。真っすぐ先は(多分ですが)かつての3番線の一部で保守車両が留置されています。
構内に戻って・・・こちらは1番ホームから見た駅舎。なかなか立派そうですね~。
さて、次は終点の立山駅まで行きたいところですが、それは後日にして上滝線に乗り換えます。その前に駅舎に行ってみましょう。
今回はここまで。次回に続く~。といいつつ、明日からしばらく席を外します<(_ _)>
