関東日帰り23春-内房編(10) 内房線 那古船形駅 ~"房総型"とはまた違う素朴な木造駅舎~
館山駅から木更津行きに乗車して北へひと駅。那古船形駅に到着です。
下車しましょう。
那古船形駅は千葉県館山市船形にある内房線の駅。読みは「なこふなかた」。
駅名は「那古」と「船形」という2つの地名の"合成駅名"だと思います。駅の所在地は古くからの漁師町である「船形」地区。那古寺などの門前町である「那古(なご)」は「船形」より南の地区になるようです。
合成駅名といえば・・・真っ先に思い出すのは吾妻線の万座・鹿沢口駅、みなとみらい線の元町・中華街駅。などなど、探せばいくらでもありそうですが、特に岐阜羽島駅、那須塩原駅、燕三条駅のように新幹線の駅に折衝案的に採用されるパターンが多い気がします。
駅構造は単式ホーム1面1線。駅舎はホームの西側に独立して建っています。
千葉方から見たホームの様子。駅名標の配置が単式ホームとしてはちょっとおかしいです。
列車が去った後に少し右にずれて撮影。
右(西)側に広々としたスペースがあります。明らかに線路を撤去した跡が見られます。
これでお判りだと思いますが、元々は島式ホーム1面2線の構造だったそうです。2019(平成31)年3月に旧1番線を撤去して棒線化されたとのこと。今回訪問した駅の中では安房勝山駅によく似ています。"島式ホーム+ホーム上の待合室+駅舎への跨線橋"という、内房線のこの辺りの典型的な駅構造だったんでしょうね。
振り返って千葉方面。線路の曲がり具合が1面2線だったことを物語っています。
ホームから見た駅舎の様子。
駅舎側の線路が撤去されれば、跨線橋は不要となりバリアフリー化も可能となります。
駅舎側から見た様子。
現在は無人駅。カードタッチの改札機が置かれています。隣の棒はきっぷ回収箱だったかな?
駅舎内の様子。学生君がゲームに夢中。地方の駅ではよくみかける光景ですかね~。
そして駅舎外観。1918(大正7年)8月の開業時からの木造建築だそうです。
この駅舎は2007(平成19)年2月にリニューアルされたことがあるらしいです。確かに内装はスッキリきれいな様子。その時に屋根が青く塗られ、外壁は白く塗られたのではないかと予想されます。それから16年経って色褪せたことが逆によい風合いになったのではないでしょうか。
駅舎↓の左横から駅構内を眺めていたところ・・・社員さんなのか業者さんなのかわかりませんが、2名ほどがこちらにやってきて声を掛けてきました。「危ないので離れてください」とのこと。
何が始まるのかと思ったら、蜂の巣の駆除でしたΣ(・□・;) 左端の軒下に蜂の巣がチラっと見えます・・・↓
ということで次に向かいます。次は上総一ノ宮行きに乗車します。
乗車車両は2連前方車のクモハE131-1。E131系のR01編成はこの日2回目の乗車となりました。
