関東日帰り23春-内房編(8) 内房線 岩井駅 ~「南総里見八犬伝」と臨海学校の思い出~
富浦駅から木更津行きに乗車。ひと駅戻って岩井駅に到着です。
岩井駅は千葉県南房総市市部にある内房線の駅。南房総市が発足する前の旧地名は安房郡富山町。
1番線の到着。ここで下車します。
西には街を挟んで岩井海岸、東には地名の由来にもなった「富山(とみさん)」という山がそびえています。「富山」は滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」の舞台となった地だそうです。
「八犬士」・・・「七人の侍」から"戦隊モノ"まで、日本人が好きなシチュエーションだと思います^^;
昔から歌舞伎や演劇も含めて多数映像化されているようですね。そのうちほぼリアルタイムで見たことがあるのが、真田広之や薬師丸ひろ子主演の角川映画でした。鎌田敏夫の「新・里見八犬伝」を下敷きにした内容だったと思います。
「新・・・」では毛野と妖之介の絡み、運命に弄ばれた挙句に毒女となる浜路の悲劇などが生々しく描かれていましたが、映画は千葉真一やJACのメンバーが登場することもあって、アクションがメインのような感じです。志穂美悦子の立ち回りや岡田奈々の薙刀姿は見ものかも?
「里見八犬伝」予告編。選曲などがいかにも当時の角川映画っぽいです。
さて岩井駅。駅構造は島式ホーム1面2線で西から1~2番。西側にある駅舎とは跨線橋で連絡しています。
千葉方からの様子。手前線路は1番線。
この駅は構内が少し広く取ってあり、浜金谷駅に似たような形で千葉向きの側線が1本あります。
館山方に少し進んで撮影。館山寄りにある屋根無し跨線橋の先に立派な駅舎があります。
左にずれて2番線の様子。花がきれいに植えられています。
跨線橋に上がって千葉方面。高層ビルが目立ってます。東急リゾートのマンションだそうです。
東側、駅裏には桜がきれいに咲いています。桜っていいですね。
振り返って館山方面。正面が房州古道の木ノ根峠になるらしいです。この山を抜けると富浦です。
駅舎内の様子。業務委託駅らしいのですが、窓口は閉じていました。
時刻は11時ジャスト。ふと時刻表を覗いてみると、11:06発の特急「さざなみ」の表示がありました。お!急いで跨線橋に上がります。上がってから気づきました・・・"平日空振り"です^^; 岩井は土休日だけの特急停車駅。
ちなみに今日(6/3)は台風の影響で運休らしいですね。昨夜は相当雨が降ったようです><
そして駅舎外観。駅の開業は1918(大正7)年8月。駅舎は1997(平成9)年3月に改築された2階建てです。
合築駅舎で屋根は「富山(とみさん)」の山並みをイメージしているそうです。
左右非対称の外観。
2階建て部分の入口には「富山ウォーキングセンター」という看板がありました。観光案内所ですかね?
ホーム側から見た駅舎。待合室や窓口などの駅機能は左の平屋部分にあります。
白黒模様の珍しい小鳥がちょこちょこ歩いているのを眺めながら、次の列車までぼ~っとします。
駅前は落ち着いた雰囲気。街並みはどちらかというと駅舎のある海側に広がっており、その先にはなが~い岩井海岸が横たわっています。地図を見るとよくわかるのですが、街には海水浴客向けと思われる民宿などが多数建ち並んでいます。
「岩井海岸」・・・この駅は今回初めて下車しましたが、小坊の頃に臨海学校で岩井海岸に訪れたことを思い出しました。遠泳など毎日泳いでいた記憶があるのですが、それよりも記憶に残っているのが・・・
「ゲームウォッチ」ってご存じでしょうか? 当時流行っていた液晶画面の小さなゲーム機で、これをひたすらやっていた記憶のほうが強いです(笑) ゲーム持ち込みOKだったのか、隠れて持ってきたのかは今では記憶にないですが・・・。
ファイア、マンホール、ヘルメット・・・など種類がいくつかあって、みんなで回しながらやっていたと思います。
特にファイアが好きで、(記憶が曖昧ですが)火事のビルから人がどんどん飛び降りてくるのを、何故かトランポリンを操作しながら、救急車まで運んでいくゲームだったと思います。トランポリンが1つしかないので、人が地面に落下しないように移動して、飛ばしていきます・・・かなり乱暴(笑)
さて・・・30分ほどの滞在で列車の時間となりました。2番線の上総一ノ宮行きに乗車します。
乗車車両は2連先頭クモハE131-2です。
