東海駅巡り23冬-名鉄編(5) 名鉄名古屋本線・名鉄三河線 知立駅 ~高架化工事の真っ最中~
新安城駅から名鉄名古屋本線を2駅進んで知立駅に到着しました。
5番線の到着。乗り換えのため下車します。
知立駅は愛知県知立市栄にある名古屋鉄道の駅で知立市の代表駅。読みは「ちりゅう」。
知立といえば、江戸時代には東海道39番目の宿場町である「池鯉鮒宿」として栄えたことで知られていますが、知立神社の門前町が起源なんだそうです。
乗り入れ路線は東西に伸びる名古屋本線と南北に伸びる三河線の2路線です。
※知立は個人的には付近に親戚も多く馴染みのある駅でした。むか~しの写真が2枚だけ残ってます。
6番線、名古屋本線美合行き急行パノラマカー。7000系ですかね?
3番線、三河線山線の今はなき西中金行き。"2757"はおそらく3730系だと思います。
前述のように名古屋本線と三河線が乗り入れていますが、この2路線の交わり方が面白いです。
Wikipediaに面白い画像があったので拝借させていただきます↓ 現在の知立駅は[3]。
知立駅変遷の主な出来事
1915(大正4)年、三河鉄道(現三河線)の知立駅[1]が開業。
1923(大正12)年、愛知電気鉄道(現名古屋本線)の新知立駅が[1]付近に開業。
1935(昭和10)年、愛知電気鉄道が合併して名古屋鉄道に社名変更。
1941(昭和16)年、三河鉄道が名古屋鉄道に合併。両駅を統合して知立駅[2]となる。
1959(昭和34)年、両線を接続するために、新しく知立駅[3]が開業。これが現在の知立駅。
※三河線の知立駅[2]は三河知立駅として現在も残る。名古屋本線の[2]は東知立駅となった後に廃止。
1970(昭和45)年、三河知立~重原間の旧線廃止。航空写真を見ると、知立連絡線も含めて線路跡がはっきりわかります。
・・・といった経緯があって三河線は当駅でスイッチバックする構造となっています。運転系統は当駅で分断されていて、碧南方面が「海線」、猿投方面は「山線」と呼ばれることもあります。ただ、列車自体は列車番号を変えて通しで運転されるものもあるそうなので、そのまま乗車していると先にも行けちゃうこともあるらしいです。
ちなみに、別の路線に寄り添った形のスイッチバック構造の駅といえば、他に・・・
通しで運行しているもの・・・東武野田線の柏駅、小田急江ノ島線の藤沢駅
形態は異なりますが、秋田新幹線の大曲駅も似たような感じです。
駅構造は3面5線で南から2~6番。元々あったと思われる1番は欠番です。現在は高架化の真っ最中で、駅舎や改札口は仮設のものが南北にそれぞれあります。うち南口はホーム間連絡用の跨線橋に直結しています。
Wikipediaから構内配線略図を拝借↓
三河線は2~4番に発着。山線は主に2番、海線は主に4番に発着するらしいです。シザースの先で海線の下り線から山線の単線が分岐するといった配線。
それでは構内の様子。
4,5番ホームの名鉄名古屋方から。右奥が三河線の短い2,3番ホーム。4両対応長だそうです。
左端は単式の6番ホーム。その北側で高架化が絶賛工事中。
高架化工事は名古屋本線上り線→下り線→三河線と順次切り替えていくそうです。上り線は今月21日に切替予定らしいですね~。完成すると2階に名鉄本線の2面4線、3階に三河線の2面4線の3層構造になるそうです。2027年度完成予定。
振り返って名鉄名古屋方面。快速特急の豊橋行きがやってきました。先頭車番は"2203"。
6番線に入線しました。最後尾車番は"2303"。知立駅は快速特急以下全列車が停車します。
4番ホームから。線路は左から4番、3番。3番線には海線の碧南行きが出発待ち。車番は多分"6040"。
4,5番ホーム豊橋方からの様子。右端の6番線には急行豊橋行き。
少し左(南)にずれて撮影。左のホームは三河線の2,3番線。跨線橋がゴテゴテしています。
振り返って東方向。左の複線が名古屋本線で急行豊橋行きが6番線を出発したところ。この先で高架に上がって山線を跨いでいます。そして、右にカーブしていくのが三河線。この踏切はラッシュ時には"開かずの踏切"になりそうですね・・・。高架化が急がれます。
少し右にずれて三河線の碧南・猿投方面。当駅止まりが海線上り線からまさにシザースを渡って4番線に入線しようとしているところです。山線への分岐点は列車の奥に隠れています。
それでは駅を出てみます。
まず表玄関にあたる北口へは6番ホームの豊橋方から高架工事下の仮設通路を抜けて行く必要があります。
こちらが北改札口。奥が仮設通路。
北口は有人なので窓口で入場券を購入できました。
北口の仮設駅舎。2019(令和元)年12月に旧駅舎から切り替わったそうです。
駅前の様子。奥が高架工事中の知立駅。駅前広場も整備中のようです。
再び改札口から入場。構内跨線橋を渡って南口へ。
南口は2015(平成27)年2月に新規に開設。構内跨線橋と直結している仮設?の建屋です。
南改札口の様子。普段は無人とのことで窓口は閉じられていました。
それでは次は三河線に乗車しましょう。まずは海線に乗車します。
4番線の碧南行きに乗車。
