四国駅巡り22秋-徳島東高知編(13) 阿佐海岸鉄道海南宍喰線/阿佐東線 (阿波海南文化村→甲浦) ~DMVで阿佐東線を再踏破~
阿波海南駅からDMVの折り返し点となる阿波海南文化村に向かいます。
国道55号の隣の住宅地の道を北に歩きます。
10数分ほど歩くと目的の場所が見えてきました。阿波海南文化村です。
奥が文化村。手前はDMVのバス停です。
阿波海南文化村は海陽町の複合文化施設で、多目的ホールの他、古墳の出土品などが展示されている博物館もあるそうです。飲食店もあるのですが、朝早くてまだ開店前でした^^;
唯一見られたのは、関船展示館というところにある浅川天神社の関船でした。「関船」とは朱塗りの船形だんじりのことをいうそうです。
ここでしばらく時間を潰しているとバス停にDMVがやってきました。乗車しましょう!
車両形式は阿佐海岸鉄道DMV93形気動車。"気動車"ですって。3両在籍しているそうです。
車内の様子。座席は18席、定員は運転手含めて23名だそうです。
乗車する際に運転手さんに座席指定されました。基本的には事前予約が必要のようですが、席が開いていれば予約なしでも乗車できるような感じだと思います。今回は計4組乗車。予約なしが私を含めて2名、他の2組は予約済みのようです。
ちなみにバス路線としては、海南宍喰線(阿波海南文化村~道の駅宍喰温泉)と、海南室戸線(阿波海南文化村~海の駅とろむ)の2路線あるそうです。海南室戸線の「海の駅とろむ」は室戸岬のそばにあるので、そこを目指している私にとっては手っ取り早い路線ですが、土休日に1往復しか運行されていません。この日は平日・・・。そもそも、今回利用している「四国みぎした55フリーきっぷ」では乗車できないようなので注意が必要です・・・。
9:42に出発となりました。ここからはちょっと見にくいですが前面展望です。
まずは一般道を走ります。普通のバスです。
阿波海南駅(信号場)でモードチェンジして線路上を走りだします。DMV本領発揮! 乗り潰しの観点からいうと・・・阿佐海岸鉄道に転換された阿波海南~海部のひと区間踏破がミッションとなります。
トンネルをひとつ抜けると高架上を走るようになります。鉄道路線としては今も「阿佐東線」に変わりありません。1992(平成4)年3月に開業した線形の良い新しい路線です。
そういえば確認忘れましたが、軌道上の走行中はハンドル操作は不要のはずです。
小さなトンネルを抜けると海部駅が見えてきました。
ちなみに"小さなトンネル"とは、構造だけが残されたものでちょっとした名物だと思います。
海部駅は徳島県海部郡海陽町内にある阿佐海岸鉄道の無人駅。かつてはJR四国の牟岐線と阿佐海岸鉄道阿佐東線の接続駅で両社の共同使用駅でした。
駅構造は相対式ホーム2面1線の高架駅。乗降扉は左側にしかないので、各ホームを方向別で分けているようです。また、高架上にありながらホーム間は構内踏切で連絡するという珍しい駅です。
かつての駅構造と比較してみます。
牟岐線が乗り入れていた頃は2面2線でした。2014年12月の様子。構内踏切から撮影。
現在は西(右)側線路の北(手前)半分を撤去して、そこに阿波海南方面の乗降ホームを設置したようです。2つ上の画像を見ると、残った南半分の線路上にかつての気動車が留置されているのがチラっと見えます。
海部駅を出発するとトンネルの連続区間となります。
こちらは左車窓。双子島の向こうの陸は「乳ノ埼」の付け根あたりではないかと思います。
高架上から浜が見えました。浜の名はわかりませんが、ラーメン屋の看板がチラっとみえるので、位置は把握できました。
宍喰駅は同じく海陽町内にある有人駅で阿佐海岸鉄道の中枢駅ともいえると思います。以前は当駅止まりの列車もありました。
駅構造は相対式ホーム2面1線の高架駅。海部駅と同じで方向別に乗降ホームを分けていると思います。
かつての宍喰駅の様子。元々は1面1線の構造で、右端に見える留置線上に上りホームを増設したようです。
上画像の左に見えるのが元々からある下りホームですが、右側にも小さいホームが見えます。そこには制服姿の人が立っているのがわかりますでしょうか。ここで運転手の交代が行われました。運転席のドアは右側ですからね~。
宍喰駅を発つと、県境を越えて高知県に入ります。阿佐東線は10.0kmという短い路線ではありますが、県境を跨っているんですね(驚)
そして"線路"の終点の甲浦に到着です。つづく~
