津軽海峡駅巡り22秋(23) 下北交通大畑線 正津川駅と川代駅跡 ~大畑線の廃線跡に沿ってひたすら歩く~
大畑駅跡にある大畑バス停でバスを降りて、むつ市街を目指して歩きます。
その前にまず腹ごしらえしようと思います。地図を見てまず一番近い食堂に向かいましたが閉店中・・・。

飯を求めて街を彷徨っていると、軒先で猫が2匹で仲良く日向ぼっこしてました。
結局バス停から北の方に1キロ弱歩いて、やっと開店中の食堂を発見しました。
ここでラーメンセットを注文。安いです! いや~生き返りました。
チャージもできたので、改めてむつ市街を目指します。バス路線を歩くということは、つまりは大畑線の廃線跡に沿って歩くことになります。目標とする次の駅跡まではここから2.8km、徒歩で35分の計算です。
まず海に向かって東に進み、国道279号の多分旧道を折れて海に沿って南東に進みます。
ひたすら歩くといった感じで進んでいくと、目標の正津川バス停が見えてきました。その付近から内陸側に折れると、いかにも駅前広場だったような場所に出てきました。
正面奥が正津川駅跡です。
正津川駅はかつて青森県下北郡大畑町正津川(現むつ市大畑町正津川)にあった下北交通大畑線の中間駅。上画像↑は駅前広場で、左端にある建物は公民館だそうです。
廃止されたのは2001(平成13)年4月のことなので20年以上前のことですが、ホーム跡は残っていました。
こちらは出入口の階段だと思います。駅前広場の正面にありました。
ホームに上がって下北方面を望みます。
廃止時点では1面1線の無人駅だったそうです。さすがに線路はありませんでした。
振り返って大畑方面。1958(昭和33)年10月までは貨物取り扱いもあり、交換設備も有していたそうです。左端にそれっぽい跡が見られますが、定かではありません。
それでは次に行きます。次の駅までは2.4km、徒歩で29分の計算。ホームで小休憩してから歩き始めます。
廃線沿いに少し進むと川が見えてきました。「正津川」。
正津川には鉄道橋が残されていました。線路は剥がされても、橋だけは残されていることが多いですよね。
再び海岸沿いの道を進みます。
大畑からここまで道沿いには住宅が結構並んでいますが、小農地越しに太平洋が見られました。
次の目標は川代バス停。バス停の手前辺りを再び内陸側に折れると・・・
住宅が途切れた先まで続く小道の突き当りに駅跡がありました。
川代駅跡です。正津川と比べるとちょっとわかりにくい場所にありました。
川代駅はかつて青森県むつ市大字関根字川代(現むつ市関根川代)にあった大畑線の中間駅。
ホームに上がって大畑方面。こちらも廃止時は1面1線の無人駅だったそうです。
大畑方から見た様子。ホームは林のようなところにひっそりとあります。
上画像手前の駅裏には道路があってそちらにも出入りできました。
その道路から見た駅全景。奥にホーム跡が横たわっています。
さて、次の駅跡までは3.3km、徒歩41分の計算です。ちょっと遠い・・・。
駅裏の道を南に進むと国道279号のバイパスにでてきました。バイパスは内陸側の無人地帯を抜けています。
そのバイパスをひたすら進みます。
一方の線路跡のほうはというと・・・川代駅まで海岸近くを通っていた線路は駅の先で南に折れて内陸方面に向かうようになります。
ちなみに海岸沿いをそのまま東にずーっと進んでいくと「尻屋崎」に至ります。
「尻屋」といえば・・・鳥羽一郎の歌を思い出します^^;
『海の機嫌が変わらぬうちに 行こか尻屋の沖あたり 霧もほどけてイカ日和』
演歌好きの親父がよく歌ってました・・・。
この後、むつ市街を目指している自分にとっては、ちょっとした奇跡が起こります(笑)
つづく~
