津軽海峡駅巡り22秋(19) 道南いさりび鉄道線 七重浜駅 ~函館フェリーターミナルの一応の最寄り駅~

きゃみ

函館駅から道南いさりび鉄道の上磯行きに乗車しました。
列車はひとつ進んで前夜観察した五稜郭駅に到着。ここから道南いさりび鉄道線に入線します。
P1300197_五稜郭_R

列車が5番線を出発したところ。手前に3本見える線路のうち、真ん中の線路の延長が道南いさりび鉄道線になります。その右隣は渡り線ですぐ先でこちらに合流。その先で列車はシザースを抜けて転線します。ちなみに一番左端に辛うじてみえる線路が函館貨物駅に延びる貨物線で、鉄柱の裏側で奥に大きくカーブしています。
P1300198_五稜郭_R

道南いさりび鉄道線に入線してひと駅目、七重浜駅に到着です。
1番線の到着。ここで下車します。
P1300200_七重浜_R P1300203_七重浜_R

七重浜駅は北斗市七重浜にある道南いさりび鉄道の無人駅。一応、津軽海峡フェリー函館フェリーターミナルの最寄り駅ですが、バスなどの連絡はなさそうです。歩くにもちょっと離れた位置にあります。函館駅前から出ているシャトルバスのほうがずっと便利。
ちなみに"いさ鉄"の場合、函館からの運賃は340円。シャトルバスは320円らしいです。
P1300199_函館→七重浜_R


七重浜駅は江差線時代の中間駅では唯一下車したことのある駅です。JR北海道になって1年ほどたった頃で、江差線が電化開業する直前でした。当時の地名は上磯郡上磯町。(1988/3/5撮影)
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当時は有人駅で入場券も販売していました。四角枠に「北」表示が珍しく感じました。
19880305_七重浜(入場券)_R


駅構造は島式ホーム1面2線で南から1~2番。通常は1番線の一線スルー的な運用がされているようです。
お隣2番線には函館行きが停車中。前方車両はキハ40-1793。「ながまれ号」
P1300201_七重浜_R

先に函館行きが出発していきました。後方車両は白系のキハ40-1815。
P1300202_七重浜_R

函館方から見た様子。駅舎は橋上にありますが、「橋上駅舎」といっても跨線橋にくっついている感じのものですね。橋上化は1986(昭和61)年12月のことだそうですが、この辺り(国鉄青函船舶鉄道管理局管内)では初めての橋上駅舎だったようで、珍しかったのではと思います。
P1300205_七重浜_R

この駅も1988(昭和63)年3月の海峡線開業時に、貨物列車の退避を考慮して有効長を拡大したそうです。更には相対式2面2線から現在の形に変更されたそうです。橋上化はこの変更を考慮したものだったようです。
ちなみに旧駅舎が面していたかつてのホームは、上画像↑左端の階段のある部分だったようです。昔の写真を見たところ、この階段はホーム上にあるのですが、そのホームに仕切りがあってその外側(駅構外側)に連絡していたように見えます(予想)。

橋上からみた函館方面。線路は1番線。その右(南)に広がるスペースにホームがあったと思われます。
P1300206_七重浜_R

駅舎内の様子。道南いさりび鉄道になった2016(平成28)年3月に無人化されたそうです。
待合室には券売機が置かれており、改札口は無く、奥の階段で直接ホームに降りられます。
P1300207_七重浜_R

裏口にあたる北側出入口。こちらは住宅地のど真ん中の路地といった感じです。
P1300208_七重浜_R

そして旧駅舎のあった南側出入口。海側です。旧駅舎はこの右側にあったようです。階段を数段ほど登るという不思議な構造は、元々ここにホームがあった名残だと思われます。
P1300209_七重浜_R

それではフェリーターミナルに向かいましょう。地図上ではここから道のり1.5km、徒歩で18分の計算です。
かつての青函連絡船は本州~北海道を渡る多くの人々の渡海手段でしたが、今は飛行機が主流。東北~道東に絞っても青函トンネルがあります。今は車が主流なので、駅に近くなくても問題なし・・・ということかな><

まず線路近くを歩いてローソンで食料調達。するとそばにあった踏切の警報が鳴り出しました。
しばらく待っていると函館行きの単行がやってきました。国鉄急行色のキハ40-1798。
P1300210_七重浜付近_R

ちなみに左端にいるおばあちゃんは、「踏切で待たされて、ドウダコウダ・・・」言ってました。どんな状況でどんな感情だったのか・・・(・・?

更に線路沿いに進むと、球児たちがグラウンドで練習中。函館水産のグラウンドらしいです。
そこを回り込んで南にずっと歩き、国道227号を横切るとフェリーターミナルの入口にたどり着きました。つづく~
P1300211_函館フェリーターミナル_R

行程:函館[泊](1154D函館発上磯行)七重浜(徒歩)函館フェリーターミナル

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Comments 6

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koganeturbo  

こんにちは。
前回の記事でも『あれ?』と思ったんですが、ながまれ号に装飾が省かれた車両が出てきてるんですね。
函館に行きたい欲が出てきちゃいました(苦笑)

2023/01/10 (Tue) 19:52 | EDIT | REPLY |   
 風来梨  
フェリー最寄り駅

こんばんは。

新日本海フェリー・苫小牧東港へは、南千歳からバスが出てますが、40〜50分かかり1200円ほどします。

コレをもったいね〜と思うor荷物がデカくてバスの乗車がキツイ(1本しかないのでかなり混む)と思うなら、最近『熱い』最寄り駅があります。

御存知かもしれませんが、日高本線の浜厚真駅ですね。 最近まで街頭もない真っ暗闇の道だったそうですが、今年の年末年始旅の帰りに歩きましたけど、街頭設置されてましたね。 やっぱり、話題となって浜厚真駅から歩く人が多くなったからでしょうね。

ちなみに、距離は1.6km程で、ヘタレが全く使わなかった三脚やアイゼンで重量が嵩み、担ぎ上げる時にふらつく程に重かった荷物を背負ってでも余裕で行けました。 少し『奇跡の体力』復活か?と色めきましたが、冬のフェリーはやめた方がいいです。

なぜなら、海が荒れて高波で船が揺れて『リーチ一発もらいゲロ』なほどに船酔いします。 船の中では20時間うずくまって何も食えなかったですね。

なので、フェリー利用は夏の北海道旅にしたほうがいいですね。 早割りで飛行機が最も無難です。

2023/01/10 (Tue) 22:21 | EDIT | REPLY |   
きゃみ
きゃみ  
ながまれ号

koganeturboさん、こんばんは。
実は私もここに来て紺の「ながまれ号」が2両(以上?)あることを知りました。
模様がちょっち違うのは記事を書いていて気付きました^^;

2023/01/11 (Wed) 01:00 | EDIT | REPLY |   
きゃみ
きゃみ  
Re: フェリー最寄り駅

風来梨さん、こんばんは。
冬のフェリーは遠慮したほうが良さそうですね・・・。
時間的な余裕ができるようになったら、長距離フェリーにも乗船してみたいです。夏に(笑)

2023/01/11 (Wed) 01:15 | EDIT | REPLY |   
四季彩  
こんばんは。

踏切で待たされていたおばあちゃんは、首都圏のような開かずの踏切の問題ではなく、地方では遮断機が閉まる時間が短くても、踏切があること自体がわずらわしいことが多く、マイカー族からの批判もあります。ローカル線の廃止問題が発生すると、マイカー族からは「踏切がなくなれば、踏切渋滞がなくなるから、廃止賛成」の声が出るほどです。

2023/01/11 (Wed) 16:58 | EDIT | REPLY |   
きゃみ
きゃみ  
Re: こんばんは。

四季彩さん、こんばんは。
>ローカル線の廃止問題が発生すると、マイカー族からは「踏切がなくなれば、踏切渋滞がなくなるから、廃止賛成」の声が出るほどです。
とても残念です・・・。

2023/01/12 (Thu) 00:32 | EDIT | REPLY |   

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