津軽海峡駅巡り22秋(5) 津軽線 三厩駅 ~この駅に列車が再びやって来ることはあるのでしょうか・・・~

きゃみ

蟹田駅から「わんタク」に乗車して終点の三厩駅にやってきました。

三厩駅は青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩東町にある津軽線の終着駅。津軽半島最北の駅です。半島最北端の龍飛崎へはバスが出ています。ちなみに本州最北の駅は下北半島側にある大湊線の下北駅になります。

現在は昨年夏の集中豪雨の影響で蟹田~三厩間は不通状態・・・列車はやってきません。そして昨日、津軽線の蟹田~三厩間は廃止も視野に入れた協議が開始されるとのニュースがありました。この駅に再び列車がやってくることはあるのでしょうか・・・。

さて、私以外の3名はみな「わんタク」の折返しに乗車していき、龍飛崎を目指しているわたし一人だけが駅に残される形となりました。龍飛へはここからバスで30分ほどですが、当分やってきません。時間も有り余っているのでのんびり駅観察しようと思います。ちなみに個人的には1985年と2017年に続く3回目の訪問になります。もちろん列車での訪問でした。その当時の写真を交えてご紹介。

駅舎の様子。1958(昭和33)年10月の開業時からの建物です。
P1290910_三厩_R


国鉄時代の駅舎。同じ建物ですが雰囲気が随分違います。
blog_import_5d5d6f371474e.jpeg


駅舎内の窓口や待合室の様子。窓口部分の出っ張り方がちょっと変わっていて、窓口が斜めに向いています。
2019(平成31/令和元)年4月に、新中小国信号場~当駅間のCTC化に伴い運転取扱業務終了。同年6月に無人化されて、現在は窓口は閉じられています。
P1290894_三厩_R P1290893_三厩_R

時刻表を覗くと到着時刻も掲示されていました。
1日5本。これを見ると夜間滞泊があるように見えますが、回送で蟹田駅に引き上げるそうです。
P1300054_三厩2_R

構内に向かいます。
駅構造は単式ホーム1面1線。西側にある駅舎とは線路終端側の構内踏切で連絡しています。
駅舎から見たホームの様子。手前線路を斜めに渡ります。
P1290904_三厩_R


国鉄時代の様子。春でしたが今より緑が無いですね・・・。
blog_import_5d5d6f389f55e.jpeg


振り返って駅舎の構内側入口。
P1290903_三厩_R

ホーム側から線路終端の様子。津軽線は三厩駅の手前で南に向きを変えるため、方角的には山々のある南方向になります。北海道新幹線はこの先を青函トンネルで横切っています。駅舎の奥にある建物は乗務員の休養所らしいです。JR関係者と思われる方が何名か訪問してきて中に入っていきました。
P1300051_三厩_R


5年前の様子。線路終端側に車庫がありましたが、CTC化の時に夜間滞泊が無くなって撤去されたそうです。
blog_import_5d5d6f25449bb.jpeg


線路終端側にも回り込んでみました。
P1300052_三厩_R

終端側からホームの様子。元々は島式1面2線でしたが、旧1番線にあたる駅舎側の線路は使用停止され、柵が張られています。現在は旧2番線のみが利用されています(いました)。
P1290896_三厩_R

蟹田側からの様子。
P1290906_三厩_R


5年前の訪問では旧1番線に「リゾートあすなろ」が待機していました。
blog_import_5d5d6f304f53a.jpeg


蟹田方面。この先真っすぐ進むと三厩湾で、海に突き当たる手前で東にカーブしていきます。
P1290905_三厩_R

現在の駅名標と国鉄時代の駅名標。
駅の開業は1958(昭和33)年10月のことで、当時は「みうまや」と呼ばれていました。1991(平成3)年3月、村名に合わせて「みんまや」に改称。その「三厩村」は2005(平成17)年3月に合併により外ヶ浜町となりました。
P1290897_三厩_R blog_import_5d5d6f3c24f82.jpeg

最後に構内側からみた駅舎の様子。
P1290907_三厩_R

駅滞在中には何組かの訪問者がありました。みな車での訪問のようですね~。龍飛崎訪問のついでに立ち寄ったのだと思います。やっぱり車は便利ですね・・・。

さてさて、次の龍飛行きのバスはまだまだやってきません。そこでこの先の行程を見直してみたところ・・・どうしてもハマりません。実はこの日は北海道の木古内に宿をとっていました。奥津軽いまべつ駅で最終の新幹線に間に合わないのです(泣)

そこで、バスを待たずにタクシーで行けば間に合うと考え、地元のタクシー会社に電話してみるも繋がらず。蟹田の方の会社には繋がりましたが、エリア外とのこと。わんタクにも繋がりましたが、蟹田駅で確認した通り予約便は締め切られているという状況・・・。

宿のキャンセルも考えましたがキャンセル料全額か。出した結論は・・・龍飛崎を一旦諦めます。
次発の龍飛行きのバスをスルーして、その後に来る「わんタク」で奥津軽いまべつ駅に戻ることにしました。
おしゃべり好きらしい往路と同じ運転手さんに「残念だったね~」となぐさめられつつ、戻ります。ヘコ

※ちなみにこの冬の龍飛行きバス時刻は、津軽線接続の時刻から「わんタク」接続の時刻に見直されており、これでなら行けたはずでした。もしかしたら、この時刻見直しに貢献?したひとりが私なのかもしれません・・・。

行程:蟹田(わんタク定期運行便三厩行)三厩(わんタク定期運行便蟹田行)奥津軽いまべつ

鉄道コム
にほんブログ村 鉄道ブログ 駅・駅舎へ

Comments 5

There are no comments yet.
 風来梨  

こんばんは。

2022年8月の豪雨災害で、現在津軽線・五能線・花輪線・磐越西線・米坂線が不通になっていますが、磐越西線と観光需要のある五能線以外は復旧の目処が立ってないようですね。 米坂線は、今泉〜米沢を山形鉄道に譲渡して残りは廃止を模索しているようです。 

コレはコロナ災禍で赤字決算となったJR東日本が、東北の不採算路線の復旧に難色を示しているからでしょうね。 それに、昔は路線廃止は承認・許可が必要だったのが届け出だけで済むようになった事で廃止のハードルが低くなりましたね。

残るとすれば、只見線と同じく復旧費の8割方を自治体が出して、復旧後は上下分離方式しかないでしようけど、津軽線の自治体・外ヶ浜町にそんな余裕もメリットもないのでたぶん無理ですね。 米坂線の小国町も同じですね。 花輪線は五分ですね。 鹿角花輪〜大館はこれといったものがないですから。

2022/12/21 (Wed) 20:19 | EDIT | REPLY |   
 風来梨  

連投スミマセン。

私が最初に龍飛崎に訪れたのは、JR移管の1ヶ月ほど前で、その時は三厩駅まで津軽線に乗って、三厩駅からはバスでしたけど、その時のバスは『青森市交通局』だったかと。 恐らく当時の龍飛崎は青森市の飛び地だったか管理だったかと思います。 いわゆるオンデマンドバスの先駆けですね。

最近は3年前の正月にレンタカーで・・ですが、冬の龍飛崎はふっ飛ばされる位の強風ですね。 手すりにしがみつかないと歩けないほどで、地べたに置いた私のフイルムカメラ(重さ1.3kg)が風で飛ばされかけてズリズリと動いてました。

あと、三厩駅と今別駅(シンカンセンでない方)は、ウォシュレットトイレとなってました。 キハ40のうちに撮りに行こうと目論みましたが、叶わぬ願いとなりましたね。 また、シンカンセンの方津軽二股駅で道の駅『いまべつ』が管理してました。 いまべつ牛入りのラーメンはオススメです。

2022/12/21 (Wed) 20:45 | EDIT | REPLY |   
きゃみ
きゃみ  
復旧

風来梨さん、こんばんは。
なんと、そんなことになっていたとは知りませんでした・・・。
なるほど、只見線の復活は奇跡に近いことなのかもしれませんね。
米坂線にはもう一度乗車したいと思っていたので、特に復活して欲しいです。

2022/12/22 (Thu) 00:46 | EDIT | REPLY |   
四季彩  
おはようございます。

やはり、廃止の可能性が出てきましたね。本数が少ないですが、コロナ禍前はリゾート列車が乗り入れていたのは、JR東日本も一定のテコ入れをやっていたものと思われます。
無人駅ですが、乗務員用の詰所はあるのですね。以前、東武・野岩の新藤原駅を訪れたとき、東武側は乗務員用詰所があるだけで、駅の業務は野岩側がやっていました。よく見ると駅名標など、野岩側の雰囲気でした。
乗務員用詰所がありますが、夜間滞泊せず蟹田に戻るのは、無人化で防犯上の問題と思われます。

2022/12/22 (Thu) 08:09 | EDIT | REPLY |   
きゃみ
きゃみ  
新幹線オプションは・・・

四季彩さん、こんばんは。
廃止の可能性が出てきたことはとても残念です。
既に18きっぷだけで北海道に渡ることはできなくなりましたが、津軽二股駅が消えるとなると・・・
「新幹線オプション」は新青森~木古内間に区間変更になるのかも・・・また料金が跳ね上がりそうです。

2022/12/23 (Fri) 00:06 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply