三厩駅は青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩東町にある津軽線の終着駅。津軽半島最北の駅です。半島最北端の龍飛崎へはバスが出ています。ちなみに本州最北の駅は下北半島側にある大湊線の下北駅になります。
現在は昨年夏の集中豪雨の影響で蟹田~三厩間は不通状態・・・列車はやってきません。そして昨日、津軽線の蟹田~三厩間は廃止も視野に入れた協議が開始されるとのニュースがありました。この駅に再び列車がやってくることはあるのでしょうか・・・。
さて、私以外の3名はみな「わんタク」の折返しに乗車していき、龍飛崎を目指しているわたし一人だけが駅に残される形となりました。龍飛へはここからバスで30分ほどですが、当分やってきません。時間も有り余っているのでのんびり駅観察しようと思います。ちなみに個人的には1985年と2017年に続く3回目の訪問になります。もちろん列車での訪問でした。その当時の写真を交えてご紹介。
駅舎の様子。1958(昭和33)年10月の開業時からの建物です。
国鉄時代の駅舎。同じ建物ですが雰囲気が随分違います。
駅舎内の窓口や待合室の様子。窓口部分の出っ張り方がちょっと変わっていて、窓口が斜めに向いています。
2019(平成31/令和元)年4月に、新中小国信号場~当駅間のCTC化に伴い運転取扱業務終了。同年6月に無人化されて、現在は窓口は閉じられています。
時刻表を覗くと到着時刻も掲示されていました。
1日5本。これを見ると夜間滞泊があるように見えますが、回送で蟹田駅に引き上げるそうです。
構内に向かいます。
駅構造は単式ホーム1面1線。西側にある駅舎とは線路終端側の構内踏切で連絡しています。
駅舎から見たホームの様子。手前線路を斜めに渡ります。
国鉄時代の様子。春でしたが今より緑が無いですね・・・。
振り返って駅舎の構内側入口。
ホーム側から線路終端の様子。津軽線は三厩駅の手前で南に向きを変えるため、方角的には山々のある南方向になります。北海道新幹線はこの先を青函トンネルで横切っています。駅舎の奥にある建物は乗務員の休養所らしいです。JR関係者と思われる方が何名か訪問してきて中に入っていきました。
5年前の様子。線路終端側に車庫がありましたが、CTC化の時に夜間滞泊が無くなって撤去されたそうです。
線路終端側にも回り込んでみました。
終端側からホームの様子。元々は島式1面2線でしたが、旧1番線にあたる駅舎側の線路は使用停止され、柵が張られています。現在は旧2番線のみが利用されています(いました)。
蟹田側からの様子。
5年前の訪問では旧1番線に「リゾートあすなろ」が待機していました。
蟹田方面。この先真っすぐ進むと三厩湾で、海に突き当たる手前で東にカーブしていきます。
現在の駅名標と国鉄時代の駅名標。
駅の開業は1958(昭和33)年10月のことで、当時は「みうまや」と呼ばれていました。1991(平成3)年3月、村名に合わせて「みんまや」に改称。その「三厩村」は2005(平成17)年3月に合併により外ヶ浜町となりました。
最後に構内側からみた駅舎の様子。
駅滞在中には何組かの訪問者がありました。みな車での訪問のようですね~。龍飛崎訪問のついでに立ち寄ったのだと思います。やっぱり車は便利ですね・・・。
さてさて、次の龍飛行きのバスはまだまだやってきません。そこでこの先の行程を見直してみたところ・・・どうしてもハマりません。実はこの日は北海道の木古内に宿をとっていました。奥津軽いまべつ駅で最終の新幹線に間に合わないのです(泣)
そこで、バスを待たずにタクシーで行けば間に合うと考え、地元のタクシー会社に電話してみるも繋がらず。蟹田の方の会社には繋がりましたが、エリア外とのこと。わんタクにも繋がりましたが、蟹田駅で確認した通り予約便は締め切られているという状況・・・。
宿のキャンセルも考えましたがキャンセル料全額か。出した結論は・・・龍飛崎を一旦諦めます。
次発の龍飛行きのバスをスルーして、その後に来る「わんタク」で奥津軽いまべつ駅に戻ることにしました。
おしゃべり好きらしい往路と同じ運転手さんに「残念だったね~」となぐさめられつつ、戻ります。ヘコ
※ちなみにこの冬の龍飛行きバス時刻は、津軽線接続の時刻から「わんタク」接続の時刻に見直されており、これでなら行けたはずでした。もしかしたら、この時刻見直しに貢献?したひとりが私なのかもしれません・・・。
