バスは小鴨川沿い、つまりはかつての倉吉線沿いに南西に進みます。確か・・・寄り道をしながら、基本的には国道313号を走っていたと思います。
結構走って「関金温泉」というバス停に停車しました(画像は復路時)。
バス停は矢送川沿いの国道上にあり、南側にある関金温泉郷の玄関口にあたるようです。待合室はなかなか立派な赤瓦屋根です。ここでは最後まで残った学生さんが下車していったと思います。
ちなみに倉吉線の関金駅は、矢送川や小鴨川を挟んだ北側にあったようです。現在はまっさらな駐車場になっているそうです。打吹駅もそうでしたが、街中の駅跡って大抵は跡形も無くなることが多い気がします。
バスはここから国道を離れ、2つの川を渡ってから県道を西に進みます。
乗車してから30分ほどで「泰久寺」というバス停に到着。下車しましょう。後払い590円也。
バス停は倉吉線の泰久寺駅があった場所に近いです。これからそちらに向かいますが、他の場所とは違って「廃線跡」として観光スポット化されているようですね~。案内板がありました。
案内の方に進むと線路があったと思われる小道が西に伸びています。ここを奥に進むと・・・
小道の延長上には線路が残されていました!
この線路に沿って進むと、駅の入口らしき場所へ。
そこに入っていくと駅前広場のような場所があって、その奥に・・・
線路とホームが残されていました! 泰久寺駅跡です。
泰久寺駅は鳥取県東伯郡関金町泰久寺にあった倉吉線の途中駅。倉吉線の関金~山守間が延伸された1958(昭和33)年12月に開業したという比較的新しい駅でした。逆に言えば・・・短い命の駅でした。
駅構造は単式ホーム1面1線。ホームは線路の北側にあります。
倉吉方からの様子。手前のスロープが出入口で、ここに小さな待合室だけの簡易駅舎があったそうです。
ホーム上から。左は山守方面、右は倉吉方面。ここだけ切るとまだ現役のようです。
山守方からの様子。ホーム長は2両弱といったところでしょうか。当駅と次の山守駅は気動車のみの乗り入れで、機関車牽引の列車は手前の関金駅で折り返したそうです。
いや~、思った以上にきれいに残されていました。街中にあった駅とは違って、町はずれにあった駅は遺構が残されている可能性が高いと思います。ただし、北海道の板張りホームのような小駅になると、完全に自然に還っている可能性が高いですね・・・。
線路はこの先にも続いており、廃線跡ウォークができます。
お、標識も残ってる? これは位置的にも内容的にも後付けですね^^;
列車の走ることのない線路には木々が覆いかぶさります。
倉吉線の廃止は1985(昭和60)年4月。廃止の後に生えだした木も、35年たてばいい年齢ですね・・・。
ここでカップルとすれ違いました。お互い挨拶をしますが、ちょっとびっくり^^;
そしてこの先の光景がなかなか神秘的でした。竹林を線路が貫きます。
「倉吉線廃線跡」で検索するとこの付近の画像がヒットしますね^^
この先にはトンネルがあって、更に先に終点の山守駅跡があるはずなのですが、線路やホームや駅舎は撤去されて何もないそうです。倉吉線の廃線跡巡りはここで折り返すことにします。
バス停に戻って倉吉駅方面のバスに乗車。時刻は18:22・・・日が暮れます。
行程:赤瓦・白壁土蔵(日本交通[明19]関金線明高行)泰久寺(日本交通[明20]関金線倉吉バスセンター行)山根パープルタウン前[泊](徒歩)倉吉
