山陰駅巡り22夏-京都兵庫鳥取編(44) 倉吉線 打吹駅跡 ~倉吉の街の赤瓦・白壁土蔵と蒸気機関車~
倉吉駅前のバスターミナルから日本交通バスに乗車しました。
バスは駅前から南に伸びる大通りを進み、天神川を渡ると車窓は古くからの街並みに変わります。
倉吉駅から10分ちょっと、赤瓦・白壁土蔵バス停で下車します。後払い230円也。
地図を確認すると・・・バス停は倉吉市の中心市街地のど真ん中にあるようです。街は北の小鴨川と南の打吹山に挟まれた地にあります。打吹山には打吹城があったそうなので、倉吉の街は城下町だったんですね。
バス停から南に少し行くと「倉吉白壁土蔵群」と呼ばれるエリアになります。
ここは確か酒屋さんだったかと思います。風情がありますね~。
ここから右奥に進むと小さな川が流れていますが、この辺りが特に風情を感じました。
『玉川沿いの白壁と赤い石州瓦の蔵』
『上半分は白い漆喰仕上げ、下半分は黒い焼き杉板の腰壁を付けています』
こんな雰囲気の街をぶらぶらしながら、次は北の方に向かいます。すると街並みが途切れて広々とした場所に出てきました。
そこに今回の目的のひとつ「倉吉線鉄道記念館」がありました。
この記念館は元々は倉吉線の打吹駅があった場所に建てられたそうです。
倉吉線は山陰本線の倉吉(上井)駅から山守駅を結ぶ全長20.0kmの非電化ローカル線でした。打吹駅の開業は1912(明治45)年6月と古く、倉吉線の中心、かつ倉吉市市街地の中心駅として機能していたそうです。倉吉市の代表駅として駅名も当時から「倉吉駅」と呼ばれていました。開業当時からの木造駅舎もなかなか立派な構えでしたが、1985(昭和60)年4月、倉吉線の全線廃止に伴い廃駅となっています。
館内の様子。営業時間9:00~17:00(年中無休)。無人で点灯消灯はセルフになっていました。
車両も展示されていました。貨車移動用ディーゼル機関車だそうです。
館内はそれほど大きくなく空調が無いので、非常に蒸し暑いです・・・。1分で汗だらだらでした^^;
外に脱出すると、そばには蒸気機関車も静態保存されていました。C11の75号機です。
保存状態はあまりよくなかったです。
そばの案内板を見ると・・・
75号機は福知山線や境線で活躍したそうですね。他にも倉吉線の大まかな歴史がわかります。なんと、姫新線の中国勝山駅まで南勝線として延伸する計画があったそうです。
さて、実際に打吹駅があった場所はどうなっているかというと・・・
駅跡は広場になっていますが、かつては駅前通りだったという南北に伸びる道が、駅が廃止された後に駅跡の広場を貫通するようになったそうです。
その通りから東方面の様子。右の木の奥に記念館があります。
駅構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線だったそうです。おそらく手前から奥に向かって線路やホームが伸びていて、右(南)から1~2番。駅舎は単式1番ホームに面して右側右向きにあったと予想します。
振り返ると「緑の彫刻プロムナード」という広場になっています。
駅前通りの西側の様子。奥に駅前通りと記念館。こちらも広々としています。
駅跡観察はここまで。とっても暑かったので近くにあったお洒落なカフェに避難しました。
ケーキセットをオーダー。
さて、倉吉線廃線跡ではもう一か所行っておきたい場所があります。そちらに向かおうと思います。
バス停に戻って再び日本交通バスに乗車します。