山陰駅巡り22夏-京都兵庫鳥取編(15) 平等院に立ち寄ってから奈良線 宇治駅へ ~鳳凰堂の素晴らしい佇まい~

きゃみ

京阪宇治線の宇治駅から宇治川を渡って平等院に向かいます。
平等院は京都府宇治市宇治蓮華にある単立の寺院。山号は朝日山。本尊は阿弥陀如来。開基は藤原頼通、開山は明尊。
国宝にも指定された阿弥陀堂である「鳳凰堂」がよく知られていると思います。

お店の並ぶ石畳の道を進むと門が見えてきました。北向きにある表門です。
P1280225_平等院(表門)_R

ここで拝観料を支払って入場します。600円也。
20220820_平等院(拝観券)_R

時刻は16時を回ったところでしたが、鳳凰堂の堂内見学ができるのは、どうやら16時の入場までだそうです。それより前の時間に訪問されることを強くお勧めします・・・。

表門をくぐって少し歩くと鳳凰堂が見えてきました。
北側から見た様子。北翼廊ですかね。ご存じかとは思いますが、東側の正面からは渡れません。
P1280224_平等院(鳳凰堂)_R

ここから池をぐるっと回り込んで、正面に出てきました。お~"10円玉"ですね~(微)
P1280221_平等院(鳳凰堂)_R

鳳凰堂は1053(天喜元)年に建立されたそうです。本当に素晴らしい佇まいです。
P1280218_平等院(鳳凰堂)_R

池の名は「阿字池」。平等院庭園が名園と呼ばれる所以はこの池にもあります。
P1280222_平等院(鳳凰堂)_R

御朱印もいただいておきました。傍らにあった御朱印帳もとても綺麗だったので思わず購入。
20220820_平等院(御朱印)_R

庭園をぐるっと巡った先には「鳳翔館」というミュージアムもあって、様々な展示品が見学できます。鳳凰の像がありましたが、手塚治虫の「火の鳥」(特に鳳凰編)はこの像をモチーフにしているのでは? それと雲にのって楽器を奏でる菩薩たち・・・「雲中供養菩薩像」は圧巻でした。

見学コースは鳳翔館を抜けると帰り道になります。それではJRの宇治駅に向かいましょう。
裏道的な道路を東に進んで住宅地をショートカット。
お店の並ぶ大通りに出てくると、その先に宇治駅が見えてきました。
P1280226_宇治(JR)_R

JRの宇治駅は京都府宇治市宇治宇文字にある奈良線の駅。宇治市の代表駅です。
京阪の宇治駅からは川を隔てて道のり約850メートルで徒歩11分程度。平等院の表門まではショートカットして10分強といったところです。
ちなみに所在地の読みは、「ウジシウジウモンジ」・・・というそうです。

駅舎外観。2000(平成12)年8月に橋上化されたそうです。
こちらは南口で旧駅舎のあった表玄関にあたります。外観は鳳凰堂をイメージしているそうですが・・・??
P1280229_宇治(JR)_R

南北自由通路を渡って北口へ。
こちらは駅裏的な雰囲気で周囲は住宅地といった感じ。宇治駅からはかつてユニチカの工場への専用線が分岐していたそうですが、航空写真を見ると北口駅前に線路があっただろうことが容易に想像できます。
P1280232_宇治(JR)_R

さて次は京都市に戻ります。
まずは京都市営地下鉄東西線が出ている六地蔵駅までの乗車券を購入。
20220820_乗車券(宇治→六地蔵)_R

橋上の改札口を抜けます。宇治駅は駅長配置の直営駅だそうです。
P1280230_宇治(JR)_R

駅構造は島式ホーム2面4線で北から1~4番。うち2,4番が本線、1,3番が待避線になるそうです。奈良線では快速、区間快速、みやこ路快速という種別がありますが、全種別が停車。普通と相互接続しています。

1,2番ホーム京都方からの様子。駅の開業は1896(明治29)年1月。上述した橋上化の際に、2面3線から2面4線に拡張したらしいのですが、どう拡張したのかは見た感じではわかりませんでした。
P1280235_宇治(JR)_R

1,2番ホーム奈良方からの様子。
P1280236_宇治(JR)_R

橋上から見た奈良方面。2面4線化の際にこの先の新田駅まで複線化したそうです。逆に京都方面はいまだ単線で、2023年にJR藤森駅までが複線化される予定とのこと。
P1280233_宇治(JR)_R

しばらくして京都行きが2番線にやってきました。これに乗車します。時刻は17:09。
P1280237_宇治(JR)_R P1280234_宇治(JR)_R

乗車車両は4連最後尾のクハ205-36。京都で最初に乗車することになったJR車両は205系でした。
しかし、窓が汚くて外が見にくかったです><

行程:宇治(徒歩/平等院)宇治(1648M城陽発京都行)六地蔵

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Comments 6

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たかはし  
宇治

JRに限らないとは思いますが、JRの駅の設計はある程度共通化されていて、いくつかの業者に委託されています。その言ってかの下請け、孫請け、ひ孫請けとわたり、ある個人設計事務所の方と知り合いでして、ある程度、次の改装予定の駅もわかります。(笑)
JR奈良線は、京都~木津ということで、奈良県にはまたがらず、京都府内でおさまってしまう「奈良線」として有名ですね。
ただ、「木津」と聞いて、これを京都と認識できる人は、木津周辺の人だけでしょうね。
宇治住民、その南の城陽市住民、京都市民はもちろん、「木津=奈良市」と考えているでしょう。
私のような奈良県民も、「木津」は ほぼ奈良 と思っているので。(笑)

木津のあたりで木津川が90度に曲がっており、この木津川の南側も一定程度は京都府であるのですが、ほぼ奈良 と言っても過言ではありません。特に「加茂」のあたりは、"奈良"です。

2022/09/15 (Thu) 20:27 | EDIT | REPLY |   
きゃみ
きゃみ  
京都府木津川市

たかはしさん、こんばんは。
そんなお知り合いがいらっしゃるとは。この後下車することになった六地蔵駅は改装中だったと思いますが、関係あるかもしれませんね?

「木津」は私も奈良だと思ってました・・・。木津駅の記事を書いていて京都府だと知ってちょっと驚きでした。https://opentp2.blog.fc2.com/blog-entry-2189.html
「加茂」も木津川市だったんですね。こちらも記事を書いていて知りました。近辺の方々もそう感じていたとはちょっと驚きとともにわかる気もしました・・・。

2022/09/16 (Fri) 00:39 | EDIT | REPLY |   
虎の子南海  
平成の大合併

こんにちは、虎の子南海です
昭和の終わりから平成期にかけてあちらこちらで全国的に市町村の大合併が始まっていましたね。ここ木津川市も昔は京都府相楽郡と言っており、加茂町、和束町とが合併しの木津川市となりました。たかはし様がおっしゃっていたように京都府南部で完結してしまうのになぜ「奈良線」というのかいまだに理解できません。国鉄からJRになってからも乗換案内では、近鉄と混同しないように「国鉄奈良線」「JR奈良線」というようにしているのですね。この、JR奈良線ですが、かっては、優等列車が多数運転されていて、中でも記憶に新しいのが京都~和歌山間を運転せれていた急行「紀ノ川」号です。この急行「紀ノ川」号ですが以前は多層建て列車で最後まで残ったのが急行「紀ノ川」号です。私も急行「紀ノ川」号の最終日に乗車しました。予算もあまりなく急行自由席グリーンには乗れませんでした。
この翌日には、東海道新幹線20周年の記念日でした。



2022/09/16 (Fri) 11:08 | EDIT | REPLY |   
四季彩  
たくさんあります。

こういうのは意外にたくさんあり、首都圏では横浜線が同じようになっています。奈良線は自線は奈良に行きませんが、関西本線に乗り入れて奈良まで達しています。横浜線も自線は横浜まで達していませんが、京浜東北線に乗り入れて横浜に達しています。ただ、横浜線は起点の東神奈川駅が横浜市内にあるのが、奈良線と異なります。あとは駅名と住所が異なるもので、地元の志木駅は志木市ではなく、新座市にあります。これは駅の住所が駅長室のある位置で決まるので、このようなことが発生します。

2022/09/16 (Fri) 15:16 | EDIT | REPLY |   
きゃみ
きゃみ  
奈良線の経緯

虎の子南海さん、こんにちは。
奈良線は元々は奈良鉄道が京都(七条)~奈良~桜井間で開業したところ、国有化されて奈良~木津間が関西本線に編入されてしまったという経緯があるようです。
分断される前は奈良まで走っていた路線だったということのようです。

「紀ノ川」は昔よくあったローカル線?を渡り歩く気動車急行だったようですね。あれだけたくさんあった急行が、ひとつもなくなってしまったことが信じられません。

2022/09/17 (Sat) 09:49 | EDIT | REPLY |   
きゃみ
きゃみ  
Re: たくさんあります。

四季彩さん、こんにちは。
市境跨りの駅といえば・・・西武の秋津駅が1都1県3市に跨っていたと思います。
所在地は一応東京都東村山市秋津町になるそうです。駅名と合っていてよかったですね(微)

2022/09/17 (Sat) 09:59 | EDIT | REPLY |   

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