柳生駅から東武日光線上り南栗橋行きに乗車しました。列車は新古河駅を出ると広々とした利根川を渡ります。この区間は見どころ車窓のひとつだと思います。
川を越えると栗橋駅に到着です。1番線着。乗換えのため下車します。
栗橋駅は埼玉県久喜市にあるJR東日本と東武鉄道の駅。乗り入れ路線は東北本線と東武日光線の2路線で、ほぼX字に交差しています。駅の南側で日光線が東北本線を跨いでいます。
東武の駅構造は島式ホーム1面2線で東から上り1番、下り2番。駅舎は南栗橋方の橋上にあります。
南栗橋方からの様子。2番線に東武宇都宮行きが到着しました。
1番線から南栗橋方面の様子。東武の南東側にJRの駅があり、東西自由通路が両線路を跨いでいます。自由通路から見るとJRの駅は南側、東武の駅は北側、と南北にずれた位置にあります。
もうちょっと引いて撮影。ここで注目が左端のJR側からやってきて緩やかにカーブしてくる線路。その傍らにある電柱には「セクション出」という標識が見えます。

振り返って東武日光方面。緩やかなカーブの線路は東武の1番線に合流しています。
手前右端には「セクション入」という標識。この標識は上画像の標識の裏側にあたります。そして合流手前の電柱には「セクション出」の標識。その間には架線がありませんね。
北側の線路合流地点の様子。上画像奥にみえる合流手前の「セクション出」という標識。
この線路はJRと東武とを結ぶ連絡線で、新宿や池袋と日光や鬼怒川を結ぶ相互直通特急が利用しているんですね~。連絡線の設置は2006(平成18)年3月のことで、一度分断された貨物列車の連絡線を復活させたものだそうです。これによって「日光」や「きぬがわ」などの直通特急が運行開始されました。
また、ここには双方の電源の混触を防ぐためのデッドセクションが設けられているそうです。「セクション入」や「セクション出」という標識はデッドセクション区間の入出地点という意味なのかなと思います。
直通特急が走る連絡線で他に思い浮かぶのは・・・御殿場線の松田駅。JR東海と小田急との連絡線で、特急「あさぎり」がこの連絡線を通り抜けていました。今は特急「ふじさん」が走っていると思います。
後ほど橋上から見た連絡線の様子。デッドセクションは80メートルあるそうです。おそらくは左側の使われてなさそうな線路の終端部の横あたりから東武との合流点の手前までの区間だと思います。列車はその区間を惰性で抜けていきます。万が一のために架線は敷設されていて、東武側から加圧可能ではあるそうです。
たまたまですが^^; 上りのスペーシアが連絡線に入線してきました。デッドセクション通過中。
振り返って南側。スペーシアはJR駅の横で運転停車しました。手前に見える施設は乗務員詰所で、ここで乗務員の交代が行われるそうです。
後ほどJR側から撮影した乗務員詰所の様子。小さなホームが併設されていて、ここで乗務員が乗降するようです。
こちらは更に南側にある乗降場。下り列車の場合の最後尾部分にあたります。ここで乗降した乗務員さんは線路脇の通路を通って、北側の詰所まで歩いていく様子が見られました。
乗務員交代を終えて新宿方面に去っていくスペーシア。
それではJRに乗り換えます。
階段を上がって東武改札口の様子。東武の駅の開業は1929(昭和4)年4月とのことですが、駅が橋上化されるまで発券などの業務はJRに委託していたそうです。橋上化によって改札がJRと分離されました。

東武改札から近いほうの西口。駅の橋上化は2000(平成12)年12月で、その時に西口が開設されたそうです。和風の段々屋根がちょっと変わってますね。
こちらはJR改札に近い東口。橋上化される前の先代駅舎はこちら側にあったそうです。駅全体を見ると・・・東西にある2つの駅舎を屋根付き自由通路で繋げたといった感じに見えます。
JR駅の開業は1885(明治18)年7月。ちなみに1950(昭和26)年に台風による被害対策の影響で駅は移転したそうですが、それまであった先々代の駅舎が駅の北側200メートルくらいのところにまだ残されているそうです。知っていれば見に行ったのですが・・・。
JR改札口の様子。みどりの窓口のある直営駅。駅員さん忙しそうだったので下車印は遠慮しておきました。
JR構内に入場します。
JRの駅構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線で東から1~3番。
島式2,3番ホーム大宮方からの様子。線路は右(東)から1番、2番。連絡線はこの左、3番の外側にあります。
振り返って大宮方面。1番線を出発した上り列車が走り去っていきます。
手前の線路は右(西)からJR・東武連絡線、3番(下り線)、電柱を挟んで2番(上り退避線)。奥に見える橋が東武日光線。橋を潜った先に下り線から上り線への片渡り線があり、上りの直通特急がそこを抜けて上り線に転線していると思われます。
それでは帰りましょうか~。
1番線から湘南新宿ラインの逗子行きに乗車します。乗車車両は15連先頭車のクハE230-8027でした。

湘南新宿ラインは大宮辺りから貨物線?を走るんですね。赤羽から南はイメージがつくのですが、浦和駅の構造などを含めて、大宮~赤羽間の走行経路については実乗車の様子と机上を見比べてきちんと確認しておきたいところです。
列車は山手貨物線に入って池袋駅に到着です。2番線の到着。
湘南新宿ラインや埼京線の渋谷方面列車はJRの一番東側にある1,2番ホームに発着します。右奥は西武。
最後は山手線に乗車して帰宅しました。池袋駅についてはそのうち構内巡りしたいと思います。
以上で三県境+1編の終了です。次回の関東日帰りは筑波編の予定~。
行程:柳生(450南栗橋行)栗橋(2547Y湘南新宿ライン宇都宮発逗子行)池袋
万歩計記録(2021/04/03):25,768歩
踏破完了路線:東武宇都宮線
JR転換後の再踏破路線:両毛線
下車・記録駅累計:1,591