西日本完乗への道-広島編(20) 可部線 可部駅 ~部分廃止や復活延伸・・・波瀾万丈の駅~

きゃみ

緑井駅から可部線のあき亀山行きに乗車しました。
列車は太田川西側の住宅地を北上します。ちなみに太田川東岸には芸備線が至近を並走しています。

太田川を渡って東側に出ると可部駅に到着です。2番線の到着。
終点のあき亀山駅まで乗りつぶしたいところですが、もう一つの目的を優先するために下車しました。
P1210637_可部_R P1210636_可部_R

可部駅は広島県広島市安佐北区可部にある可部線の途中駅。路線名にもなった元安佐郡可部町の代表駅です。可部線と可部駅の歴史はちょっと面白くて、以下にまとめてみました。
 1911(明治44)年、可部線の前身、大日本軌道広島支社線の終着駅として開業。
 1936(昭和11)年、可部線が安芸飯室駅まで延伸開通して途中駅となる。
 2003(平成15)年、可部線の当駅から三段峡駅までが廃止され、67年ぶりに終着駅となる。
 2017(平成29)年、 可部線の当駅~あき亀山駅間が開業し、再び途中駅となる。
終着駅と途中駅を繰り返し2度経験しているんですね~。

他に似たような歴史を持つ駅として思い浮かぶのは札沼線の新十津川駅
 1931(昭和6)年、国有鉄道札沼北線 石狩沼田駅~当駅間の開業に伴い、同線の終着駅として開業。
 1934(昭和9)年、札沼北線の当駅~浦臼駅間が延伸開業し、途中駅となる。
 1972(昭和47)年、札沼線の当駅~石狩沼田駅間が廃止され、再び終着駅となる。
 2020(令和2)年、北海道医療大学駅~当駅間の廃止と共に廃駅となる。
こちらも2度終着駅となっていますが、面白いのが両方向の終着駅を経験していることです。おまけに廃駅も経験することに><

他に両方向の終着駅となったことのある駅としては、日南線の志布志駅もそうだったと思います。
更に日南線では・・・2度廃止されて2度復活したという田吉駅も波瀾万丈な駅です。田吉駅の歴史について→→2020年1月訪問の田吉駅

それでは可部駅の駅観察。
駅構造は相対式ホーム2面2線。ホーム間の連絡はなく、駅舎は1番ホームの東側に面しています。
2番ホーム横川方からの様子。上りの広島行きが1番線に到着です。
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2番ホーム北側、あき亀山方からの様子。1番ホームに比べて2番ホームは真新しいです。
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振り返ってホーム北側。無人の改札口と直結しています。つまりホーム間の連絡はありません。
P1210640_可部_R

改札口外側からの様子。18きっぷで出入場する場合はインターホンで連絡して、カメラ経由で提示する必要ありです・・・。
P1210641_可部_R

上画像の手前右手に西口があります。
ここから右に行くと2番ホームへの西口改札。左には東西自由通路への階段があります。
P1210643_可部_R

東西自由通路から横川方面を望む。
P1210644_可部_R

自由通路を東に向かい、階段を下りた突当りに東口改札や窓口があります。みどりの窓口のある直営駅で駅員さんはこちらに常駐しているようです。
P1210645_可部_R

改札口横から覗いた駅構内。これを見ると2番ホームの造りが最近ぽい感じがわかりますね。2番ホームはあき亀山までの復活延伸の際に新たに設置されたものです。
P1210646_可部_R

あき亀山まで復活延伸される前は、現在の1番線が旧3番線、2番線はホームのない側線だったそうです。旧3番線はかつては三段峡まで伸びていました。で、旧1,2番線がどこにあったかというと・・・

横川方にある踏切から駅の東側の様子。この空間が旧1,2番線跡です。旧1,2番線は駅舎に突き当たる形の櫛型のような構造となっていました。当駅で折り返す列車が発着していたんでしょうね。
P1210650_可部_R

右から旧1番、旧2番。新1番にあたる旧2,3番ホームは元々島式ホームで、3番線のみ線路が先に伸びていました。このような構造は、関東圏だと横須賀線の横須賀駅によく似ていると思います。
しかし、延伸開業直前に訪問した時にはあった線路がものの見事に消えていて、ちょっとショックです・・・。

こちらは駅舎。本来の駅本屋は東口にあります。1950(昭和25)年4月に改築されたものらしいです。
P1210647_可部_R

駅前の駐輪場を見た限りは利用客が多そうですね。右奥の建物は元々「可部鉄道部」が置かれていたことから、保守・運用の拠点ビルかなと思われます。
P1210648_可部_R

さて、駅観察を終えて次の目的地に向かおうと思います。次は可部線の元終着駅だった三段峡駅跡に向かいます。もちろん鉄路はありませんが、広島のバスセンターから三段峡行きのバスが出ており、可部駅も経由しているとのこと。そのバスに乗車します。

自由通路を渡って西口に戻ってきました。
P1210642_可部_R

西口には2007(平成19)年12月に完成したという広々としたバスターミナルがあります。
P1210694_可部駅西口_R

目的のバスは4番のりばから出発するということで待っていると、ずっと前からロータリーの隅に停まっていたバスがこちらにやってきました。ここが始発のバスのようです。
広電バスの三段峡行きに乗車します。時刻は13時。乗客はわたし一人だけの状態で出発となりました。
P1210652_可部_R

行程:緑井(781Mあき亀山行)可部(広島電鉄バス[74-7]可部駅前発三段峡行)三段峡

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Comments 2

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こまち6号  
大日本軌道

こんばんは。
違うとこに反応しますが、可部線は元大日本軌道だったんですね。現在の静岡鉄道や遠州鉄道、そしてもはや無いですが、熱海軽便鉄道などと仲間だったんですね。知りませんでした。雨宮敬次郎ですね。

2021/06/06 (Sun) 00:23 | EDIT | REPLY |   
きゃみ
きゃみ  
Re: 大日本軌道

こまち6号さん、こんばんは。
大日本軌道は初めて知りました。福島、小田原、静岡、浜松、伊勢、広島、山口、熊本と全国に路線があったんですね。
雨宮の死後、それぞれが順次各地方の鉄道会社に譲渡されていったそうですが、投資家っぽいやり方な気がします。

2021/06/06 (Sun) 21:58 | EDIT | REPLY |   

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