北海道完乗の旅19夏(58) 石勝線 楓信号場 ~石勝樹海ロードを歩いてかつての駅跡へ~

きゃみ

新夕張駅を出発して向かうは楓駅跡。

楓駅は前回少しお話した夕張線登川支線の唯一の中間駅でしたが、1981(昭和56)年7月に支線廃止とともに廃駅となりました。その3か月後の石勝線開業時に、その代替として石勝線上に新たに楓駅が開業します。当時は新夕張方面から普通列車が当駅で折り返すという実質終着駅のような運行形態でしたが、利用者減少で末期は1日1往復、しかも日曜運休という状況となり、2004(平成16)年3月に旅客扱いが廃止されて信号場となり現在に至ります。
子供の頃にこういった特殊な運行形態とちょっと変わった駅構造の写真を見て、行ってみたい!と思ったものです。

さて、楓信号場は新得方面のお隣にありますが、地図で確認すると道のり5.3kmで徒歩だと1時間8分というところでした。これを往復します・・・

駅を出て北へ少し進み、まずセイコーマートの角を右折して夕張川を渡ります。
P1130973_新夕張~楓(夕張川)_R

そこから先は「石勝樹海ロード」と呼ばれる国道274号を東に向かってひたすら進みます。周りは名前の通り樹海の無人地帯、車は時折通過していきますが人に遭うことはありません。道は緩やかですが上り坂、小雨も降りだす始末・・・
時折高速道路の高架を跨いでいくと、「楓」の看板が見えてきました。高架上の石勝線も見えます。
P1130974_新夕張~楓_R

少しだけ視界が開け、左手に団地が見えるようになると右手に石勝線のスノーシェルターが見えてきました。楓信号場に到着したようです。時刻は17:00。いや~疲れた。

ここで楓駅だった頃の駅構造についてちょっと確認です。Wikipediaから拝借↓
楓信号場_R

駅構造は2面3線。1,2番線が本線で信号場としては一般的な単線行き違い形の構造ですが、変わっているのが3番線の存在。ここに前述した新夕張方面からの普通列車が停車して折り返していました。駅舎は③の位置にありました。

3番線の終端側からの様子↓ 奥が新夕張方面で分岐器の位置にスノーシェルターが見えます。
P1130981_楓_R

本線と折返し線の真ん中にある空間。ここに小さな駅舎がありました。何も無いです・・・まあ廃止されたので当然のことなのですが、30数年前の写真しか見ていない私にとっては衝撃的な光景でした(泣)
P1130976_楓_R

ここでコンデジのディスプレイが暗転して何も見えなくなってしまいました。ここまで来て故障?しかもよりによって本線を貨物列車が通過。撮影を逃しました(笑)
結局何かのボタンを誤って押したことが判明して復旧できましたが、結構なタイムロスでした。

ふと振り向くと線路を跨ぐ橋を見つけました。子供の頃に見た写真は位置的にはこの橋から撮ったものだろうと予想。上ってみます。

橋へ向かう坂の途中に信号場関係と思われる建物がありました。見たところ唯一の建物です。用途は不明。
P1130982_楓_R

橋の上から構内の様子を眺めます↓ 子供の頃に見た写真はやはりここからでした。構内がよくわかります。
しかし、駅舎だけでなく本線側のホームも全て撤去されて寂しくなりました。
P1130986_楓_R

振り向いて新得方面↓ スノーシェルターのある分岐器ははるか遠くでした。
P1130985_楓_R

ここで時刻表を確認です。次にやってくる列車は新夕張を17:21に出発する特急「スーパーとかち5号」。これを撮影することにしました。

到着にはまだ時間があるので新夕張駅でメモしておいたタクシー会社に電話します。帰りはさすがに徒歩はつらい・・・
まず回答は全車出払ってます・・・とのことでした。タクシーが来るまでここを動かない、遅くなってもよいから、とお願い(脅迫?)すると、しばらくの間確認の時間があって、1時間後なら行けそうだという回答をもらいました。次の新夕張18:35発の列車にさえ間に合えばいいので、自分の名前と近くの目印として地図で見つけた登川郵便局を伝えました。

17:25ごろ、「スーパーとかち」がやってきました。新夕張からわずか4分ですよ・・・
P1130987_楓_R

猛スピードで通過、あっという間でした。
P1130988_楓_R

これで目的は達成。近くにあるだろう登川郵便局に向かうことにしました。
国道の向こうに郵便局を発見しましたが、隣に季節営業と思われるお店があるのも見つけました。店頭にはメロンが並んでいます。カットメロンもあり、美味しそうだな~としみじみと眺めます。すると、中からおじさんが出てきて、「カットメロンかい?はい」と問答無用にお皿にスプーンを添えて出してきました。ぬぬ、いくらだろう・・・と思いながらも疲れた体と渇いた喉には逆らえず、いただくことにしました。ちなみに300円でした。

正真正銘の夕張メロン。涙が出そうなほど美味かったのは言うまでもありません。
DSC_0087_楓_R

店主と思われるそのおじさんは会話好きのようです。古くから店を営んでいらっしゃるようで、あれこれと教えてくれました。高速が出来たことで国道に車が来なくなり客が減って嘆いていることなど。
そして、「ところで何しに来たの?」・・・いつも聞かれるフレーズです(笑) 楓駅を見るために新夕張駅から歩いてきたことを伝えると、驚きながらも登川支線の話もしてくれました。線路はまさにこの辺りを通っていたそうで、橋桁らしきものが郵便局の横に残っていると聞かされました。お、これは見に行かねばと思いましたが、会話に夢中になって確認は忘れました。
奥さんらしきおばさんもいましたが、こちらは対照的に無愛想でした(笑)

しばらく会話に夢中になっていると、タクシーがやってきました。もう閉じてしまった郵便局で長時間待つことを覚悟していましたが、予想外のとても有意義な時間を過ごせました。感謝です。
店主に挨拶をして、タクシーに乗車します。結局、新夕張駅には10分もかからずに到着しました^^;

登川支線の登川駅跡にはまたいつか訪問したいですね。その時はこのお店に立ち寄りたいです。

行程:新夕張(徒歩)楓(タクシー)新夕張

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