山陰駅巡り22夏-島根山口編(31) 美祢線 南大嶺駅 ~大嶺支線を潰した変則構造の駅~
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大嶺駅跡から大嶺支線の廃線跡を辿って南大嶺駅までやってきました。南大嶺駅は山口県美祢市大嶺町西分にある美祢線の無人駅。前回記事で訪問した大嶺支線の分岐する駅でした。駅前にあった看板を覗いてみます。駅の開業は1905(明治38)年9月13日。山陽鉄道の厚狭~大嶺間の開通に伴って伊佐駅として設置されました。看板の記載内容によると、この路線は「もともと軍事上から大嶺駅からの無煙炭輸送を主目的に建設された」ものでした...
山陰駅巡り22夏-島根山口編(30) 美祢線大嶺支線 大嶺駅跡 ~かつての大嶺炭鉱の積み出し駅~
美祢駅前からブルーライン交通バスの豊田町西市行きに乗車しました。目指すは美祢線大嶺支線の終着駅だった大嶺駅跡です。大嶺支線は美祢駅の一つ手前にある南大嶺駅から分岐して、大嶺駅までのひと駅区間だけの支線で、1997(平成9)年4月に廃止されました。線路跡のほとんどの区間は道路に転用されています。さて、バスは街中を抜けると国道435号に入り、途中で病院に立ち寄ったりしながら西に進みます。しばらく進んで、「日永」と...
山陰駅巡り22夏-島根山口編(29) 美祢線 美祢駅 ~かつての石灰石輸送の中継点~
仙崎駅から乗車した折返しの厚狭行きは、長門市駅で30分近くの足止め・・・。遅れている山陰本線の到着を待ってようやくの出発となりました。長門市駅を出ると美祢線に入って南下を開始します。まず板持駅に停車。長門市内の駅で戦後に新設された1面1線の無人駅です。次は長門湯本駅。長門市深川湯本にある駅で湯本温泉や俵山温泉への玄関口。2面2線のうちの1線を剥がした1面1線の無人駅で、大正期の良い駅舎が残されています。次は渋...
広島山口駅巡り16師走(19) 厚狭駅から美祢線で山陰へ
雀田駅から小野田線に乗車して小野田駅に到着。その後山陽本線をひと駅進んで厚狭駅までやってきました。乗車した車両はクハ115-3005。7番線に到着です。 厚狭駅は山口県山陽小野田市に所在しており、当駅の所属線である山陽本線、山陽新幹線、そして当駅を起点とする美祢線が接続しています。ちなみに山陽小野田市という漢字五文字の市は日本で唯一なんだそうです。いかにも合併してできた地名ですね。在来線の駅構造は4面5...
広島山口駅巡り16師走(18) 小野田線 雀田駅 ~本山支線の分岐するY字構造の駅~
長門本山駅から本山支線を折り返して一旦雀田駅に戻ってきました。ここで小野田行きに乗換えですが、少し時間があったので暗い中ですが駅の撮影を行いました。 雀田駅は小野田線上の小駅ですが、駅構造がちょっと変わっています。駅構造好きの私にとっては興味津々の駅(笑) ここで小野田線本線から本山支線が分岐するわけですが、線路が分岐するのが駅の手前なんですね。そして、分岐する線路の間に駅舎があるという変わった...
広島山口駅巡り16師走(17) 小野田線本山支線 長門本山駅 ~1日3往復のローカル線~
宇部新川駅から小野田線電車に乗車しました。小野田線は宇部線の居能駅から山陽本線の小野田駅を結ぶローカル線ですが、それ以外にも雀田駅から長門本山駅への枝線があって通称「本山支線」と言われています。本山支線は一日わずか3往復のローカル線で、鉄道ファンなら一度は乗車してみたいと思わせる路線です。以前は旧型国電が走行していたこともあり、東京圏でいうと鶴見線の大川支線を思わせます。まずは本山支線が分岐する雀田...
広島山口駅巡り16師走(16) 宇部線 宇部新川駅 ~小野田線のクモハ123単行電車~
居能駅から宇部線をひと駅戻って宇部新川駅にやってきました。3番線の到着です。 宇部新川駅は山口県宇部市の中心市街に位置している宇部市の代表駅です。かつては駅構内に宇部新川鉄道部があり、付近には宇部電車区などの車両基地があったそうです。宇部港への貨物線もつながっていたそうです。賑やかな鉄道風景が見られたんだろうなと思います。また、線路名称上は宇部線の単独駅ですが、運転系統上は小野田線の列車も当駅...
広島山口駅巡り16師走(15) 宇部線 (新山口駅→宇部駅→居能駅) ~宇部線乗りつぶし~
戸田駅から山陽本線下り列車で新山口駅にやってきました。ここで宇部線に乗換えです。 新山口駅は1,2年前にも訪問したことがあったのですが、立派な自由通路が出来上がったりして大分構造が変わっていたのには驚きました。前回訪問時→→2015年春の新山口駅時間もないので早速宇部線に乗車します。宇部線は8番線の発着。乗車車両は105系2連のクモハ105-12、車内は全ロングシートでした。・・・ということで全長33.4kmの営業キロを1...
15GW山陰駅巡り(33) 山口線 山口駅 ~地方交通線上にある唯一の県庁所在地代表駅~
津和野駅から「SLやまぐち号」に乗車して県庁所在地代表駅の山口駅までやってきました。1番線の到着。「やまぐち号」はこの駅でしばらく停車します。ここで下車した乗客たちが機関車のそばに集まって記念撮影などを行っていました。まもなく出発です。駅構内には「出発の汽笛が鳴ります。お子様のお耳をふさぐなどの準備をお願いします~」的な案内がありました。ついこの間、秩父鉄道のパレオエクスプレスでめちゃくちゃでかい汽笛音を...
15GW山陰駅巡り(32) 山口線 (津和野駅→篠目駅→山口駅) ~SLやまぐち号の旅~
津和野駅から乗車したC57 1が牽引する「SLやまぐち号」は、1979年8月1日に運転を開始したそうです。運転開始に先立って1975年12月14日に国鉄での蒸気機関車による定期旅客列車の運行が終了したとのことなので、SL動態保存の先駆けとなった列車ではないかなと思います。わたしが鉄道旅行を始めた80年代前半の頃は、SLといえば「やまぐち号」か大井川鉄道くらいしか記憶にありません。牽引される客車は12系改造車のレトロ車両5両編成。内...
15GW山陰駅巡り(31) 山口線 津和野駅 その3 ~「SLやまぐち号」出発~
津和野の街散策の帰り道、踏切のそばで撮影などしていた時に不意に踏切の警報音が鳴りだしました。踏切に行ってみると、単身こちらにやってきましたC57の1番機!やまぐち号を牽引するための機回し作業のようです。C57は踏切の手前までやってきました。単機ですが煙を吐いて走る姿は貫禄があります。踏切の遮断機を閉ざしたまま、踏切のすぐ手前で一旦停車。踏切周辺は見学者で大混雑。機関車のそばまでよって激写。これは、運転手...
津和野の街をお散歩
C57を見学したのちは津和野の街をお散歩して町並みショットを撮ってきました。まず、蒸気機関車の留置場から今度は南下します。右手の道を行くと津和野駅ですが、左手に入り津和野川沿いに進みます。そばには津和野川が流れます。ここからは津和野の町並みに突入です。コメント少なですがご覧ください(^^)/ちなみに津和野観光は、観光協会のHP(http://tsuwano-kanko.net/)を確認することをお勧めします。津和野駅遠望鯉の米屋<...
15GW山陰駅巡り(30) 山口線 津和野駅 その2 ~C57 1番機~
津和野駅を出てやまぐち号を牽引する蒸気機関車C57を見学にいきました。益田方面に線路沿いにしばらく進むと踏切にさしかかります。踏切から津和野駅を望む。そこから線路を挟んで山側を望むと蒸気機関車が遠くに望めます。やまぐち号を牽引するC57の1番機です!出発までの間ここに留置されているようです。留置場の手前はちょっとした広場があって一般の人も蒸気機関車を間近に見ることができます。案内板を見るとC56 160もここに...
15GW山陰駅巡り(29) 山口線 津和野駅 その1 ~レトロ客車とデゴイチ~
益田駅から特急「スーパーおき」に乗車して津和野駅まで山陰道・高津川・津和野川に沿って山口線を南下します。道中は長閑な風景です。30分ほどで津和野駅の2番線に到着です。多くの客がここで下車しました。津和野駅は「山陰の小京都」と言われる津和野の玄関口。山陰本線の東萩ともども山陰の一大観光地です。そしてもう一つの名物は新山口からここまで蒸気機関車で運行されている「SLやまぐち号」です。客車は12系を改造したレトロ車両...